地域在住高齢者の運動習慣の定着に関する質的研究
サワダ ユウコ スギサワ ユウカ シノハラ リョウジ
澤田 優子 杉澤 悠圭 篠原 亮次
イトウ スミオ フクダ カンジ アンメ トキエ
伊藤 澄雄 福田 寛二 安梅 勅江
目的 地域に在住する高齢者を対象とした訪問面接調査により運動の実態および運動習慣の定着の因子を明らかにすることを目的とした。
方法 対象は大都市近郊農村の65歳以上の在宅居住高齢者13名(平均年齢81.7±5.3歳,男性4名,女性9名)であり,専門職による訪問面接調査(所要時間約1時間)を実施した。調査内容は,年齢,性別,要介護状態,罹患,運動の実施状況,運動の定着の因子であった。
結果 運動の定着は「運動のきっかけ」に始まり,「運動をすることによる精神的,身体的,社会的,生活の変化」という運動による4側面の変化を生じ,「運動の習慣が生活のなかで定着する」というプロセスで構成されていた。また,運動習慣定着にいたるまでの全過程において他者との関わりの因子が含まれていた。
結論 運動の定着のプロセスには4側面の変化があることが明らかとなった。また単独での運動の推進だけでなく,グループダイナミクス(集団力動)を利用した支援の重要性も示された。今後はこれらの研究成果を踏まえ,継続できる運動実践のためのプログラム立案や運動習慣の効果をさぐることが課題となる。
キーワード 運動習慣,高齢者,質的研究