医学的研究およびICD改正に対応した索引データの整備に関する検討

 

フジワラ ケンジ

藤原 研司

 

目的 ICD(通称:国際疾病分類)は,現在ICD10までの改訂が行われており,さらにICD11に向けて国際的に検討が進められている。WHOICD改正・改訂作業に,より迅速に対応するため,英語と日本語を関連づけした電子化索引データを整備する。

方法 索引データの整備は,@WHOの英語版(ICD10第2版)と日本語版(ICD102003年版準拠))の索引の統合,A英語版にのみ記載された項目,日本語版にのみ記載された項目の特定,B階層構造をもつデータの同時検索システムの構築,CWHOICD10第2版以後の一部改正を作成したデータに追加の内容で行ない,英訳,和訳が統一的に行われているか等を検証した。

結果 索引データ(約63,000行)について,和訳,英訳が統一的に記載されたものとするとともに,

階層構造のデータを一度に検索可能なデータとした。これにより,全体の約1割弱については,日本で独自に索引に追加したものであること,同一の英語であっても1次索引項目に続く項目によっては和訳が異なること等が判明した。

結論 今回整備されたデータは,ICDの分類としての基本構造を検討する際の基本的データとして利用可能であり,今後,ICD11の分類構造について検討を行う際の問題点抽出等に大きな役割を果たすことできると考えられる。

キーワード ICD改正,電子化索引データ,索引データの整備