大学生を対象とした,食の安全教育に用いる教材「カルテット」ゲームの利用可能性の検討
タケダ サヤカ アカマツ リエ ホリグチ イツコ マルイ エイジ
竹田 早耶香 赤松 利恵 堀口 逸子 丸井 英二
目的 現代の消費者は,安全性からみた食の選択能力を身につける必要がある。著者らは,専門家が考える,一般消費者が必要とする知識をもとに,カードゲーム「カルテット−食の安全編−」を開発した。本研究は,「カルテット−食の安全編−」の利用可能性を評価することを目的とした。
方法 対象者は,都内の女子大学1校に在学中の,食物栄養学を学ぶ学部3年生34人とした。調査は2009年1月,構内の教室にて実施し,ランダム化比較試験を用いた。介入群(以下,ゲーム群)ではカルテットを用いたゲームを行い,コントロール群(以下,講義群)では講義を行った。
結果 介入による知識の変化は,時間による主効果はみられたが(F(1,30)=83.33,p<0.001),群による主効果と交互作用はみられなかった(群による主効果:F(1,30)=0.49,p=0.488;交互作用:F(1,30)=3.33,p=0.078)。また「面白さ」において,有意差はみられなかったが,「とても面白かった/まあまあ面白かった」と回答した割合は,ゲーム群(17人,100%)のほうが講義群(15人,88%)よりも多かった。
結論 ゲームと講義で習得した知識に差はなかった。しかし,有意差はないものの「面白さ」と「新しく得たもの」はゲーム群で多く,ゲームで遊ぶメリットが得られた。今後は大学生以外の一般消費者に対しても,「カルテット−食の安全編−」を実施し,利用可能性および教育効果を測定する必要がある。
キーワード 大学生,食の安全教育,ゲーム,ランダム化比較試験,利用可能性,知識