論文
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第73巻第6号 2026年6月 医療機関における退院支援の取り組みと循環器および
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目的 本研究は,脳血管疾患,心疾患,関節症の入院患者における平均在院日数と,入院前・入院中に実施される退院支援に関する診療報酬加算の地域における算定状況との関連を検証し,在院日数の短縮と関連の高い退院支援の取り組みを明らかにすることを目的とした。
方法 分析に必要なデータに欠損がない318の二次医療圏を分析対象とした地域相関研究を実施した。分析方法は重回帰分析とし,令和5年患者調査より取得した脳血管疾患,心疾患,関節症の平均在院日数を目的変数とした。説明変数は退院支援に関する取り組みとして診療報酬で評価されている入退院支援加算1,入院時支援加算,退院時共同指導料2,介護支援等連携指導料,退院時リハビリテーション指導料の性・年齢調整標準化レセプト出現比(SCR)とした。また調整変数に,65歳以上人口1000人当たりの病床機能別の病床数と在宅医療・介護サービスの各事業所数,高齢単身世帯割合,再入院率,人口,外来における脳血管疾患等リハビリテーション料,心大血管疾患リハビリテーション料,運動器リハビリテーション料のSCRを用い,各種公的統計データから取得した。
結果 脳血管疾患,心疾患,関節症の平均在院日数はそれぞれ84.48±223.40日,24.32±23.79日,30.94±20.74日であった。重回帰分析の結果,3つの傷病に共通して入退院支援加算1のSCRと平均在院日数に有意な負の関連が認められた。関節症では加えて,入院時支援加算および退院時リハビリテーション指導料との間に有意な負の関連が認められた。
結論 本研究は,入退院支援加算1や入院時支援加算,退院時リハビリテーション指導料といった退院支援に関する診療報酬加算の算定状況が,平均在院日数の短縮と有意に関連することを示した。これらの知見は,退院後の受け皿となる地域の医療機関や介護施設等との日ごろからの連携体制の強化を含む,早期からの退院支援の体制整備が,入院期間の短縮に寄与する可能性を示唆しており,地域医療の効率化に重要な示唆を提供するものである。
キーワード 在院日数,退院支援,地域相関研究






