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論文記事:患者調査のオーダーメード集計による主傷病と副傷病の関連 201310-01 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第60巻第12号 2013年10月

患者調査のオーダーメード集計による主傷病と副傷病の関連

橋本 修二(ハシモト シュウジ ) 川戸 美由紀(カワド ミユキ ) 山田 宏哉(ヤマダ ヒロヤ)
谷脇 弘茂(タニワキ ヒロシゲ) 栗田 秀樹(クリタ ヒデキ)

目的 平成20年患者調査のオーダーメード集計に基づいて,主傷病と副傷病の関連性を検討した。

方法 統計法34条に基づくオーダーメード集計を利用して,入院・外来,性・年齢階級と主傷病別の副傷病の推計患者数を得た。主傷病は傷病大分類,副傷病は糖尿病,高脂血症,高血圧(症),虚血性心疾患,脳卒中とした。入院と外来ごとに,主傷病別の副傷病の推計患者数を観察するとともに,性・年齢構成を調整した期待値に対する比(O/E比)を算定した。

結果 主傷病が虚血性心疾患と脳血管疾患に対する副傷病が糖尿病,高脂血症と高血圧(症)のO/E比はいずれも1.5以上であった。O/E比が1.5以上の組み合わせとしては,主傷病が糖尿病と高血圧性疾患に対する副傷病が虚血性心疾患と脳卒中,主傷病が「糸球体疾患,腎尿細管間質性疾患及び腎不全」に対する副傷病が糖尿病,高血圧(症),虚血性心疾患と脳卒中などであった。

結論 主傷病と副傷病の中に強い関連性を有する組み合わせがみられ,オーダーメード集計の利用の有用性が示唆された。

キーワード 患者調査,オーダーメード集計,主傷病,副傷病,保健統計

 

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