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第61巻第2号 2014年2月 院内がん登録における重複登録割合の推定渡邊 多永子(ワタナベ タエコ) 東 尚弘(ヒガシ タカヒロ) 佐井 至道(サイ シドウ)山城 勝重(ヤマシロ カツシゲ) 海崎 泰治(カイザキヤスハル) 津熊 秀明(ツクマ ヒデアキ) 固武 健二郎(コタケ ケンジロウ) 猿木 信裕(サルキ ノブヒロ) 岡村 信一(オカムラ シンイチ) 柴田 亜希子(シバタアキコ) 西本 寛(ニシモト ヒロシ) |
目的 全国のがん診療連携拠点病院から提供される院内がん登録データには,全国のがん罹患の約6割以上についての情報が蓄積されている。一方で匿名化後に収集されており,同一患者が複数の提出施設を受診すると重複して登録されてしまう可能性がある。本解析はデータ内に含まれる重複登録割合の推定を目的とする。
方法 2通りの方法で重複登録割合の推計を行った。1つは,組合管掌健康保険組合8組合から提供された診療報酬請求書(レセプト)データベースを用い,がん診療連携拠点病院を受診した5大がんの患者のうち同一年の間にほかの拠点病院も受診している患者の割合を算出することで重複の割合を推計した。もう1つは,院内がん登録データ2008年症例の中で,多数の性質の詳細が一致する組み合わせ(類似特性症例)を重複と推定して算定した。
結果 重複登録割合は,レセプトデータによる推計では6.6~8.5%,院内がん登録データ内の類似特性症例による推計では8.6%と算定された。
結論 院内がん登録データには8%程度の重複登録が含まれると推定された。
キーワード 院内がん登録,ミクロデータ,重複










