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第56巻第8号 2009年8月

精神障害者の社会適応訓練から一般就労への有効な支援

大野 順子(オオノ ジュンコ)

目的 社会適応訓練利用後,労働関係機関との連携・協働により一般就労に至った3事例を通し,保健師の精神障害者に対する就労支援のあり方を考える。
対象と結果 社会適応訓練事業を利用した精神障害者への一般就労の支援経過の検討を行った。西多摩保健所では,平成18年10月から19年3月まで,都内で働く保健師1,260人を対象に「就労支援において保健師が大切と考えている支援の視点」についてアンケート調査を行った。その結果,保健師は保護的就労(福祉的就労)とされる通所授産施設,共同作業所,社会適応訓練事業利用については,保健師の視点や支援方法で有意に影響する項目があったが,一般就労では有意に影響する項目は明らかにならなかった。社会適応訓練中から一般就労への動機づけを行い,障害をオープンにした就労活動で障害者本人の希望に添える一般就労支援ができた。
結論 精神障害者の一般就労には保健師の支援だけでは困難であり,労働関係機関等との連携・協働が不可欠と考えられた。精神障害者は仕事や人間関係という訓練の環境を変えずに一般就労したいという希望が強い。保健師は働いて報酬を得ることが生活の安定だけでなく,本人達の自尊心につながることを重視し援助した。障害者の病状,能力,意欲,体力をアセスメントし,障害をオープンにして労働機関関係者との連携,制度を活用することが一般就労には有効と考えられる。
キーワード 精神障害者,社会適応訓練事業,保護的就労(福祉的就労),一般就労

 

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