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第54巻第7号 2007年7月

保健師の支援による高齢者の食生活の変化および医療費推移との関連

神山 吉輝(カミヤマ ヨシキ) 小出 昭太郎(コイデ ショウタロウ)
川口 毅(カワグチ タケシ) 青木 啓子(アオキ ケイコ)

目的 保健師の高齢者に対する家庭訪問保健事業において行われた食生活指導について,高齢者の行動変容と医療経済効果の面から評価すること。
方法 三重県美里村(現,津市美里町)において行われた65歳以上の高齢者の全数訪問事業において,初年度と翌年の訪問時の保健師による食生活状況の記録と医療費データとを個人ごとにレコードリンケージし,高齢者の行動の変化および医療費の推移を追跡した。
結果 初年度に食生活指導があった者はなかった者に比べて,より大きな割合で食生活行動が変化していた。食事で気を付けているものがなかった男性では,翌年までの食生活行動の変化の割合が小さかった。食生活指導を受けて,翌年までに食行動が変化していた者は変化しなかった者に比べて,1人当たり累積医療費がより低く推移していた。
結論 保健師による高齢者に対する食生活指導が実際に高齢者の食生活行動を変化させていることが示唆された。また,食生活指導後の食生活行動の変化が医療費の削減に繋がる可能性が示唆された。
キーワード 食生活,高齢者,保健師,訪問指導,行動変容,医療費

 

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