第47巻第15号 2000年12月 父親の育児サポートに関する母親の認知中嶋 和夫(ナカジマ カズオ) 桑田 寛子(クワタ ヒロコ) 林 仁美(ハヤシ ヒトミ)岡田 節子(オカダ セツコ) 朴 千萬(パク チョンマン) 齋藤 友介(サイトウ ユウスケ) 間 三千夫(ハザマ ミチオ) |
目的 本研究では,母親における父親の育児参加に関連したサポート認知に関する尺度開発を目的とした。
方法 調査対象は,公立保育所を利用する関東圏「M市」859人ならびに関西圏「I町」1,057入の母親であった。父親の育児関連サポートに関する母親の認知は,情緒的・手段的・情報的・評価的サポートの21項目で把握した。尺度開発は,探索的因子分析による内容的妥当性と確証的因子分析による構成概念妥当性を基礎に行った。
結果 探索的因子分析により,母親の育児サポートに関する認知は,情緒的サポート4項目,手段的サポート4項目,情報的サポート2項目で構造化できることが示された。確証的因子分析により,前記3つの因子を一次因子,また「父親の育児サポートに関する母親の認知」を二次因子とするニ次因子モデルが,データに十分適合することが示された。また10項目で構成される前記尺度の信頼性係数は0.915であった。
結論 開発された「父親の育児サポートに関する母親の認知尺度」は,妥当性と信頼性を十分備えた尺度であり,今後の母親のストレスに関する因果関係を解明する上で有効に機能するものと推察された。
Key words:育児サポート認知,妥当性,信頼性