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論文記事:中年期女性のストレッサー尺度の検討 201705-04 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第64巻第5号 2017年5月

中年期女性のストレッサー尺度の検討

鈴木 淳子(スズキ ジュンコ) 武田 文(タケダ フミ)
紀司 かおり(キシ カオリ) 門間 貴史(モンマ タカフミ)

目的 精神的に不安定な時期とされる中年期の女性のストレッサーの実態を把握するために,「中年期女性のストレッサー尺度」を作成し,信頼性および妥当性について検討することを目的とした。

方法 2015年1月に東京都某区役所の許可を得て,住民基本台帳より層化無作為抽出した区内在住の45~64歳の女性1,000名を対象とし,無記名自記式質問紙調査を郵送法によって実施した。分析対象者は夫,子ども,仕事をもち,完全回答を得た123名(有効回答率12.3%)とした。分析項目は,属性,生活状況,ストレスに関する26項目,構成概念妥当性を確認するために精神健康指標であるK6とした。ストレス項目をPromax回転による探索的因子分析によってストレッサー尺度を作成し,信頼性と妥当性の検討を行った。

結果 「中年期女性のストレッサー尺度」として17項目,「夫との関係」「老後の心配」「ワークライフバランス」「友人関係」「健康の問題」の5つの下位因子が抽出された。尺度全体の信頼性係数はα=0.78,年齢を制御変数としたK6との偏相関係数はr=0.57,確認的因子分析による適合指標はGFI=0.895,AGFI=0.854,RMSA=0.038であった。

結論 本研究における中年期女性のストレッサー尺度の信頼性と妥当性が確認され,使用可能な尺度であることが示された。

キーワード 中年期女性,ストレッサー尺度,信頼性,妥当性

 

 

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