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論文記事:高齢者施設スタッフの認知症についての知識・理解と態度 201705-05 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第64巻第5号 2017年5月

高齢者施設スタッフの認知症についての知識・理解と態度

王 吉彤(オウ キットウ) 名倉 弘美(ナグラ ヒロミ) 三上 章允(ミカミ アキチカ)

目的 本研究では,高齢者施設スタッフの認知症についての知識・理解と認知症ケアへの態度の現状を明らかにし,また,スタッフの基本属性や認知症ケアへの態度による認知症の知識・理解の違いを比較・解析し,認知症ケアの今後の課題について検討した。

方法 岐阜県A市の全高齢者施設・事業所を対象に,郵送にて質問紙調査を行い,814人(回収率39.5%)から回答を得た。

結果 スタッフの認知症ケア経験年数が長いほど,認知症についての知識・理解が高いことが明らかになった。施設・事業所別の比較では,特別養護老人ホーム,グループホーム,訪問看護,デイサービスが認知症の知識・理解が高かった。認知症ケアへの態度では,認知症ケアに関する研修に参加したスタッフ,認知症ケアへの関心を示したスタッフ,認知症ケアにやりがいを感じているスタッフで,認知症についての知識・理解が良く,認知症ケアに対する積極的・肯定的態度が認知症についての知識・理解を高めていた。

結論 今回の調査では,認知症ケア経験年数,学歴と研修参加が認知症についての知識・理解を向上させるのに最も重要であることを示した。この結果から,専門教育を受けていない経験年数の短いスタッフへの教育の充実と研修機会の提供が認知症ケアの質向上につながると考えられた。

キーワード 高齢者施設,スタッフ,認知症知識・理解,態度,認知症ケア経験年数,研修