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論文記事:母親の年齢と職業の妊娠の結果への影響 201801-01 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第65巻第1号 2018年1月

母親の年齢と職業の妊娠の結果への影響

-人口動態職業・産業別調査を用いて-
仙田 幸子(センダ ユキコ)

目的 人口動態職業・産業別調査の出生票データおよび死産票データと,人口動態調査の死亡票データのうち乳児死亡のデータを用いて,妊娠の結果(自然死産,人工死産,乳児死亡,生存)に母親の職業と年齢がどう影響しているのかを明らかにする。

方法 1995年度,2000年度,2005年度,2010年度の人口動態職業・産業別調査の出生票データと同時期に調整した人口動態調査の乳児死亡のデータを10の指標を用いてリンケージしたうえで,人口動態職業・産業別調査の死産票データを追加して分析データを作成した。従属変数として妊娠の結果(自然死産,人工死産,乳児死亡,生存),独立変数として死産時または出生時の母親の年齢と職業,加えて,児の体重,単産・複産の別,出産経験,死産または出生の発生月,死産または出生の発生した年度を統制変数として投入し,従属変数の基準を生存として,多項ロジスティック回帰分析を行った。

結果 母親の年齢も職業も妊娠の結果に影響を示す。30代で自然死産や人工死産になりにくい。児の生存の確率が最も高いのは30~34歳である。職業の影響は年齢の影響より概して高い。自然死産と人工死産については,すべての職業で無職より発生確率が高い。乳児死亡は,専門技術職,事務職,販売職,サービス職で無職より発生確率は低く,管理職,保安職,農林職,運輸職は無職と同程度の発生確率である。

結論 出生に関する厚生の指標として母親の職業は重要である。

キーワード 自然死産,人工死産,乳児死亡,児の生存,リンケージデータ