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論文記事:インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動発症例における使用薬剤の組み合わせが不明であった症例の検討 201801-04 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第65巻第1号 2018年1月

インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動発症例における
使用薬剤の組み合わせが不明であった症例の検討

中村 裕樹(ナカムラ ユウキ) 大日 康史(オオクサ ヤスシ) 菅原 民枝(スガワラ タミエ)
谷口 清州(タニグチ キヨス) 宮﨑 千明(ミヤザキ チアキ)
桃井 眞里子(モモイ マリコ) 岡部 信彦(オカベ ノブヒコ)

目的 インフルエンザ罹患時における異常行動の発症について,過去の研究では,調査対象薬剤のいずれかの使用状況が不明であった症例が多数存在した。本研究では,調査対象薬剤のいずれの使用状況も明らかになるように調査を行い,それらの割合を用いて,過去の症例数を割り戻すことで改めて薬剤ごとの異常行動発症に関する検討を行った。

方法 オセルタミビル,アマンタジン,ザナミビル,アセトアミノフェン,ペラミビル,ラニナミビル,テオフィリンを調査対象薬剤とし,2012/2013シーズンから2014/2015シーズンの3シーズンでの,いずれかの使用状況が不明であった症例数を,いずれの使用状況も明らかになるように調査を行った2015/2016シーズンの症例数を元に割り戻し,それぞれの使用例での異常行動症例数を正確確率検定(厳密検定)によって比較した。

結果 異常行動発症例において使用が認められたオセルタミビル,ザナミビル,ペラミビル,ラニナミビル,アセトアミノフェンにおいて,シーズン間で使用した患者の割合に有意差はなかった。また,それらの使用薬剤の組み合わせが不明であった症例を割り戻しても同様の結果となった。

結論 使用薬剤の組み合わせが不明であった症例数を考慮に入れても,異常行動の発症と使用薬剤との特定の関連がある,とは言えないことが示された。ただし,本研究での症例数は2015/2016シーズンのみの結果を反映したものであるため,今後も引き続き検証が必要であると考えられる。

キーワード インフルエンザ,異常行動,ノイラミニダーゼ阻害剤,オセルタミビル