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論文記事:血液透析患者を対象とした心理状態の類型化とその特徴 201803-03 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第65巻第3号 2018年3月

血液透析患者を対象とした心理状態の類型化とその特徴

竹本 与志人(タケモト ヨシヒト) 杉山 京(スギヤマ ケイ) 仲井 達哉(ナカイ タツヤ)

目的 血液透析患者の抑うつ状態の早期発見に有用な資料を得るために,血液透析患者の視点から心理状態を類型化し,抑うつ状態のリスクの高い心理状態を探索することとした。

方法 A県内の透析施設に通院する血液透析患者2,000名を対象に,無記名自記式の質問紙調査を実施した。調査内容は属性,心理状態,抑うつ状態などで構成した。統計解析は,心理状態について潜在クラス分析を用いて類型化を行い,次いで各クラスの特徴を確認するため,属性,抑うつ状態(K6)などについて有意差検定を行った。

結果 解析には,回収された1,137名の調査票のうち当該項目に欠損値のない862名の資料を用いた。血液透析患者は心理状態により6つのクラスに類型化され,年齢や透析歴,抑うつ状態においてクラス間に有意差が確認された。なかでもK6に関しては,クラス3の平均得点が最も低く,多重比較の結果,クラス3はクラス1,クラス2,クラス4,クラス6との間に有意差が確認された。

結論 クラス3以外の5つのクラスが抑うつ状態の可能性のある患者の割合が高い集団であると考えられた。本調査研究は単県の透析患者を対象としたものであることから,今後は他の地域での追試が課題である。また,透析患者の抑うつ状態の評価に関してはK6を用いた研究が僅少であり,後続研究との比較が課題である。

キーワード 血液透析,心理状態,類型化,潜在クラス分析