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論文記事:介護福祉施設への介護ロボット導入効果と今後の課題および可能性に関する質的検討 201803-04 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第65巻第3号 2018年3月

介護福祉施設への介護ロボット導入効果と
今後の課題および可能性に関する質的検討

佐野 千尋(サノ チヒロ) 渡邊 久実(ワタナベ クミ) 酒寄 学(サカヨリ マナブ)
宇留野 功一(ウルノ コウイチ) 宇留野 光子(ウルノ ミツコ) 安梅 勅江(アンメ トキエ)

目的 本研究は,介護ロボットを導入した社会福祉法人の職員を対象にフォーカスグループインタビューを実施し,介護ロボット導入による効果と今後の課題および可能性を明らかにすることを目的とした。

方法 茨城県の社会福祉法人Hにおいて介護ロボットを使用する職員6名(理学療法士1名,作業療法士1名,介護福祉士1名,介護支援員1名,生活支援員2名)を対象に,フォーカスグループインタビューを実施した。分析は逐語記録より重要アイテムの抽出,類型化を行い,重要カテゴリーを抽出した。

結果 対象者全員が介護ロボット導入によるポジティブな変化や効果について述べていた。セラピー用アザラシ型ロボット導入の主な効果は,職員のストレス軽減やコミュニケーションの促進,利用者の言動の活発化や認知症の周辺症状の緩和等であった。介護支援ロボットスーツ導入の主な効果は,職員の身体的負担の軽減やリクルート活動への影響であった。また,介護ロボットの使用に際する今後の課題および可能性では,介護ロボットを使いこなすための技術の習得の重要性や新たな使用法の検討,使用についてアドバイスし合える環境づくりなど多様な意見が聞かれた。

結論 介護ロボット導入による効果として利用者や職員,環境でのポジティブな変化が聞かれた一方で,さらなる有効活用に向けた使用体制の構築や新たな活用の検討等の工夫展開が必要であると考えられる。本研究の成果をもとに,実践における介護ロボットの有効活用が期待される。

キーワード 介護ロボット,フォーカスグループインタビュー,質的研究