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論文記事:ドイツで老後を迎える日本人高齢者の健康意識の検証 201811-05 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第65巻第13号 2018年11月

ドイツで老後を迎える日本人高齢者の健康意識の検証

三原 博光(ミハラ ヒロミツ) 金井 秀作(カナイ シュウサク)
國定 美香(クニサダ ミカ) 岡村 和典(オカムラ カズノリ)

目的 ヨーロッパ諸国のなかで,英国に次いで在留邦人の多いドイツで老後を考えている日本人高齢者の健康意識について検証することが目的である。検証の内容は社会生活,生活機能全般,運動器機能,栄養,口腔機能,閉じこもり,認知機能,うつに関してであった。

方法 2015年5月から2016年1月の期間,質問紙調査を実施した。質問紙の内容は,日本のことをよく思い出すか,ドイツの老人ホームの入所希望などの社会生活の質問項目と厚生労働省による介護予防事業の基本チェックリストであった。調査はミュンヘン,ハンブルグ市などの在留邦人に対して実施された。

結果 調査対象者の106名から回答を得た。調査対象者の多くは日本のことをよく思い出しながらも,日本での老後は考えておらず,ドイツの老人ホームへの入所も望んでいなかった。また,介護予防が必要な特定高齢者に該当する人はいなかった。特に,栄養については良好な結果となった。

結論 調査対象者の多くは,異文化での老後生活であるが故に,健康に配慮し,介護予防の生活を送っている。しかし,今後,老化が進み,在宅での生活支援が困難になったとき,日本的文化に配慮した支援サービスが課題となろう。

キーワード ドイツ在留邦人,老後,健康意識,調査,日本文化