論文
第70巻第8号 2023年8月 令和2年市区町村別生命表における平均余命の誤差評価について飯田 悠斗(イイダ ユウト) |
目的 令和2年市区町村別生命表報告書に記載のある,平均余命の標準誤差について,その評価式の導出過程を明らかにするとともに,人口規模と誤差の大小関係を観察することを目的とする。
方法 Chin Long Chiang氏の方法に基づき,実績死亡数を人口の回数分の真の死亡確率によるベルヌーイ試行の結果とみなすことから出発し,平均余命の標準誤差を,死亡率の分散を使って表現する。
結論 人口の常用対数と平均寿命の標準誤差率の間には負の相関がみとめられ,相関係数は男-0.76,女-0.68であった。
キーワード 試行結果としての死亡数,平均余命の誤差,人口規模