論文
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第72巻第14号 2025年12月 在宅がん終末期療養者・家族の人生会議の促進に向けた
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目的 在宅がん終末期療養者・家族の人生会議の促進に向けた訪問看護活動における実践尺度を開発し,その信頼性・妥当性を検証することである。
方法 ①本尺度の原案は先行研究および訪問看護管理者のヒアリングに基づき作成,②専門家会議およびパイロットスタディによる内容的妥当性の検証,③東京都内の訪問看護師を対象とした本調査においてデータの項目分析,尺度の信頼性,妥当性(構成概念妥当性・併存的妥当性)の検証を実施した。
結果 東京都内の訪問看護師708名を対象とした本調査において郵送法による無記名自記式質問紙調査を実施し,分析対象は579名(有効回答率81.8%)であった。分析の結果,4下位尺度24項目からなる本尺度が完成した。本尺度のクロンバックα信頼性係数は0.951であり,内的整合性を確保していた。因子分析(構成概念妥当性)により抽出された4因子は【第1因子:療養者・家族のアセスメント・ケア】【第2因子:在宅ケアチーム・療養者・家族のモニタリング】【第3因子:在宅ケアチームの編成・連携】【第4因子:看取り後の評価】であった。また既知グループ法(構成概念妥当性)の結果,本尺度全体・すべての因子で訪問看護経験6年以上の群および在宅がん終末期経験事例数20件以上の群が高値を示し,有意差が確認された(p<0.001)。さらに本尺度と既存の尺度との相関係数から併存的妥当性を検証した結果,本尺度との相関係数は合計点数間でr=0.844であり,有意差が確認された(p<0.001)。
結論 本尺度は,信頼性,内容的妥当性,構成概念妥当性,併存的妥当性を有する尺度であることが示された。
キーワード 訪問看護,がん終末期,人生会議,ACP,尺度開発







