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論文記事:訪問看護師のオンデマンドによる研修の受講実態 20260202 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第73巻第2号 2026年2月

訪問看護師のオンデマンドによる研修の受講実態

 

岡野 明美(オカノ アケミ) 深山 華織(フカヤマ カオリ)
池田 直隆(イケダ ナオタカ) 三輪 恭子(ミワ キョウコ)

目的 訪問看護師の看護実践能力向上を目指したオンデマンドによる研修の受講実態を明らかにすること。

方法 4コースの研修を受講した41施設および個人17名のうち,研究協力の意向のあった153名に郵送による無記名自記式質問紙調査を行った。受講状況は,受講時の人数,受講場所,受講のしやすさ,受講時間や視聴期間等を受講終了直後に,看護実践能力の変化は受講前,受講終了直後,受講終了3カ月後にそれぞれ尋ねた。調査項目全てを記述統計し,看護実践能力はフリードマン検定を行った。

結果 返信数(回収率)は受講前88名(57.7%),受講終了直後62名(40.5%),受講終了3カ月後51名(33.3%)であった。そのうち,受講状況の分析対象は受講終了直後の62名,看護実践能力は受講前,受講終了直後,受講終了3カ月後全てに回答のあった43名を有効回答とした。受講状況の結果は,受講時の人数;1人96.8%,集団3.2%,受講場所;自宅58.1%,職場40.3%,自宅と職場1.6%,視聴媒体;PC37.1%,タブレット45.2%,スマートフォン16.1%,PCとタブレット1.6%であった。受講のしやすさ;とても受講しやすい53.2%,まあまあ受講しやすい45.2%,とても受講しにくい1.6%であった。難易度;とても高い3.2%,少し高い24.2%,ちょうどよい72.6%であった。受講時間;とても長い11.3%,少し長い72.6%,ちょうどよい16.1%で,視聴期間;少し長い11.3%,ちょうどよい53.2%,少し短い30.6%,とても短い4.8%であった。受講満足度;とてもよい40.3%,まあまあよい58.1%,やや不満である1.6%であった。看護実践能力の変化は,受講前と受講終了3カ月後で13因子全てに有意差が認められた。受講前と受講終了直後で有意差が認められた項目は,クリニカルジャッジメント(p<0.05),計画的な展開(p<0.05),ヘルスプロモーション(p<0.05)であった。受講終了直後と受講終了3カ月後で有意差が認められた項目は,倫理的実践(p<0.05),専門性の向上(p<0.01)であった。

結論 オンデマンド研修受講者は,業務に合わせて各自が各々のタイミングで受講していた。また受講によって看護実践能力に変化がみられていた。今後は視聴時間の短縮,視聴期間の延長等の改善をしていくことでより受講しやすい研修になると考えられた。

キーワード 訪問看護師,看護実践能力,オンデマンド研修,評価

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