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論文記事:保育者の職務に対するストレス認知と関連要因の検討 20260303 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第73巻第3号 2026年3月

保育者の職務に対するストレス認知と関連要因の検討

 

新村 隆博(シンムラ タカヒロ) 安村 明(ヤスムラ アキラ)

目的 近年の保育現場では,保育者確保や離職率の課題,保育者の業務負担,メンタルヘルスの対策が求められている。本研究では,保育者の職務ストレス認知に対して,保育における発達支援の認識,ストレスに関する認識,個人属性要因がどの程度関連しているかを明らかにすることを目的とした。

方法 A県の保育園・認定こども園・幼稚園の保育者467名(有効回答率79.3%)を分析対象に無記名自記式質問紙調査を行った。調査内容は,個人属性,保育者の職務ストレス認知,保育における発達支援観,ストレスマインドセットであった。各指標間の関連性の確認は,相関分析と重回帰分析を行った。重回帰分析は,職務ストレス認知各因子を従属変数,個人属性と保育における発達支援観,ストレスマインドセットを独立変数として関連要因を検討した。また,個人属性はt検定または一元配置分散分析を行い,職務ストレス認知下位尺度得点との関係を確認した。

結果 相関分析と重回帰分析の結果,ストレス尺度各因子との関連が,保育における発達支援の困難感とストレス有害信念因子に認められた。特に保育における発達支援の困難感は,重回帰分析のβ係数の比較において各因子との関連が強く示された。個人属性は,保育者の担当経験や施設形態等によりストレス認知の異なる傾向を示す可能性が示唆された。

結論 保育者の職務ストレス認知の対処や就業継続の促進等には,保育における発達支援に対する困難感への対策を講じることが有用だと考えられる。例えば,多様な保育・教育的ニーズに対応して行う発達支援について,その望ましい認知の仕方や発達支援実践に対する助言が挙げられ,今後さらなる検討が必要である。

キーワード 保育者,発達支援,ストレスマインドセット,ストレス

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