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論文記事:自治体病院と住民満足度-WEBアンケートを用いた大阪府における医療福祉政策の実証分析- 20260304 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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論文

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第73巻第3号 2026年3月

自治体病院と住民満足度

-WEBアンケートを用いた大阪府における医療福祉政策の実証分析-

岡﨑 友里江(オカザキ ユリエ) 真鍋 雅史(マナベ マサシ) 濱田 吉之輔(ハマダ ヨシノスケ)
跡田 直澄(アトダ ナオスミ) 山本 瀬奈(ヤマモト セナ) 荒尾 晴惠(アラオ ハルエ)

目的 本研究の目的は,自治体病院の存在が住民の医療福祉政策に対する満足度に与える影響を明らかにし,自治体病院が住民満足度にどの程度寄与しているかを実証的に検討することである。

方法 大阪府に居住する20代から70代までの男女2,000人を対象に,居住する市町村独自の医療福祉政策の満足度,コロナに関する医療施策の満足度,コロナワクチン接種施策の満足度,一般の医療政策の満足度,子育て支援施策の満足度,高齢者向け施策の満足度についてWEBアンケートを実施した。居住地における自治体病院の有無および住民の認識が,医療福祉政策に対する満足度にどのように影響を及ぼすか分析するため,順序ロジスティック回帰モデルを用いて,自治体病院の有無,首長支持,住民の医療福祉政策に対する満足度の関連について検証した。

結果 自治体病院の有無は,住民の医療福祉政策に対する満足度に有意な影響を与えなかった。しかし,自治体病院があると思っている住民は,医療福祉政策に対して高い満足度を示す傾向が明らかになった。また,自治体病院の有無にかかわらず,首長への支持が高い住民も医療福祉政策に対して高い満足度を示した。

結論 自治体病院の有無よりも,自治体病院があると思っていることが,住民に心理的な安心感をもたらし,その結果,医療福祉政策に対する満足度が高まることが示唆された。このことから,今後の医療福祉政策においては,地域医療の確保や医療福祉サービスの充実および住民の理解を深めることが重要だと示唆される。

キーワード 自治体病院,医療福祉政策,住民満足度,大阪府

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