メニュー

論文記事:更年期女性における簡略更年期指数の構造要因の一検討 20260403 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

m header btn

一般財団法人 厚生労働統計協会

サイトポリシープライバシーポリシー

     お問い合わせ

論文

論文

第73巻第4号 2026年4月

更年期女性における簡略更年期指数の構造要因の一検討

 

石黒 由美子(イシグロ ユミコ) 梅垣 佑介(ウメガキ ユウスケ)
芝﨑 学(シバサキ マナブ) 中田 大貴(ナカタ ヒロキ)

目的 本研究は,更年期女性を対象とし,簡略更年期指数(Simplified Menopausal Index:SMI)と心理・行動的側面との関連性を明らかにし,更年期支援におけるSMIの質問項目による配点特性を理解した上での活用について検討することを目的とした。

方法 全国の18~79歳の男女を対象にWeb調査を実施し,40~59歳の更年期女性221名のデータを解析対象とした。本研究では,SMIの全10項目を構成要素に基づき,「身体症状スコア(Q1~4)」と「心理症状スコア(Q5~10)」の2つの下位スコアに分類した。SMI全10項目は「総合スコア(Q1~10)」とした。各スコア内で,得点をもとに対象者を低群・中群・高群に分類した。その上で,抑うつ症状,自動思考,神経症傾向,スキーマ,社会的支援等の心理尺度との関連性を検討した。

結果 総合スコアおよび心理症状スコアでは,各心理尺度で群間差が認められた。一方で,身体症状スコアでは,群間差はほとんど認められなかった。さらに,総合スコアおよび心理症状スコアは各心理尺度との間に有意な相関が認められたが,身体症状スコアではそのような相関がほとんど認められなかった。特に,抑うつ症状尺度(QIDS-J)の得点はSMIスコアと弱~中程度の正の相関を示した。また,否定的自動思考(ATQ-RN)との関連性が高く,肯定的自動思考(ATQ-RP)との負の関連も認められた。

結論 SMIスコアは単なる合計点としてではなく,構成要素ごとに解釈し,個別的な身体・心理支援に生かすことの重要性が示唆された。

キーワード 簡略更年期指数(SMI),更年期症状,構造要因,QOL,抑うつ症状,自動思考

ronbunnetshop