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論文記事:パネルデータを用いた病院における急性期から回復期への機能転換の実証分析 20260502 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第73巻第5号 2026年5月

パネルデータを用いた病院における
急性期から回復期への機能転換の実証分析

 

井尾 公治(イオ コウジ)

目的 本研究は,2014年の医療法改正により制定された地域医療構想のもと,病院の急性期病床から回復期病床への機能転換が,急性期病床の平均在院日数の短縮と新規入院患者数の減少によることを実証的に検証することを目的とする。

方法 2016年度から2023年度までの厚生労働省「病床機能報告」データを用いて,パネルデータを構築した。被説明変数を回復期病床数とし,説明変数を急性期病床の平均在院日数,新規入院患者数,DPC病院の有無,65歳以上人口などとして,固定効果法により推定を行った。また,病院の規模(400床以上:大規模病院,399~200床:中規模病院,199~100床:小規模病院,99床以下:零細規模病院)別でも検証した。

結果 DPC病院の有無や病床規模,65歳以上の人口など病院の特性をコントロールして推定した結果,急性期病床の平均在院日数が短く急性期新規入院患者数が少ないほど,回復期病床へ転換していることが示された。

結論 急性期病床から回復期病床への機能転換は,急性期病床の平均在院日数の短縮と新規入院患者数の減少によることが「病床機能報告」データによって確認できた。

キーワード 地域医療構想,急性期病床,回復期病床,機能転換,平均在院日数,入院患者数

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