論文
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第73巻第5号 2026年5月 モルックを用いた認知運動プログラムの有効性-通所リハビリに通う要支援・要介護者における実践的検討-谷本 昭則(タニモト アキノリ) 村上 秀一(ムラカミ シュウイチ) 富村 浩太(トミムラ コウタ) |
目的 通所リハビリテーションを利用する要支援・要介護者に対して,モルックを活用した認知運動プログラムが意欲,主観的幸福感,生活活動度に及ぼす影響を検討することを目的とした。
方法 通所リハビリテーション利用者25名を対象に,4週間の介入期(モルック運動),4週間の通常期(集団体操),再度4週間の再介入期(モルック運動)の準実験的時系列デザインを採用した。評価指標はARS(意欲),LSA(生活空間),MMSE(認知機能),VAS-H(主観的幸福感)とし,ベースラインを含めた各期の4地点で測定を行った。
結果 ARSは介入により有意に改善し,通常期で一時的に悪化,再介入期で再度改善した(p<0.05)。MMSEは再介入期後に有意な向上を示した(p<0.05)。VAS-Hはモルック運動後に有意に上昇した(p<0.05)。一方,LSAには有意な変化はみられなかった。
結論 モルックを活用した認知運動プログラムは,要支援・要介護者の意欲や主観的幸福感,認知機能の改善に有効であり,モルック運動の習慣化が効果の維持に寄与する可能性が示された。生活空間への影響には,より長期的・包括的な支援が必要と考えられる。
キーワード モルック,通所リハ利用高齢者,認知運動プログラム,意欲,生活空間






