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第73巻第7号 2026年7月 介護福祉士における自覚的仕事パフォーマンス
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目的 本研究は,高齢者介護に従事する介護福祉士のストレスや健康行動の関連性を評価し,高い自覚的仕事パフォーマンスの予測因子を特定することを目的とした。
方法 2019年10月から11月にかけて約1カ月間,高齢者介護施設・事業所を運営する2つの社会福祉法人(北九州市,京都市)の介護職員を対象に調査を実施した。分析対象は,介護福祉士の資格を持つ職員(男性53名,女性182名)から得られた回答とした。質問紙は,過去4週間における自覚的仕事パフォーマンス,ストレス,健康行動等が含まれた。自覚的仕事パフォーマンスの中央値をもとに,自覚的仕事パフォーマンスが高い(以下,高パフォーマンス)と低い(以下,低パフォーマンス)に設定した。各項目との関連性はχ2検定(p<0.05)を用いて分析した。その後,変数増加法を用いた多変量ロジスティック回帰分析により,高パフォーマンスの予測因子を特定した。対象者には調査目的と手順に関する書面による説明を質問紙配布時に提供し,参加者から同意を得て回収した。
結果 235名(男性53名,女性182名)のうち,男性では34.0%(18/53),女性では52.7%(96/182)が高パフォーマンスを示し,この傾向は年齢とともに増加する傾向であった。日常生活でのストレスありは,高パフォーマンスを示す可能性が有意に低かった。さらに,仕事で相談できる相手として同職種同僚の存在,仕事継続の意向,規則的な食事・バランスの取れた食事・十分な睡眠・ストレスをためないことが,高パフォーマンスと関連していた。多変量ロジスティック回帰分析では,年齢の上昇が高パフォーマンスと関連があり(オッズ比(以下,OR)=1.687,95%信頼区間[以下,95%CI]:1.246-2.285),一方で日常生活でのストレスや6日以上の体調不良による休暇は低パフォーマンスと関連していた(OR=0.445,95%CI:0.217-0.911;OR=0.194,95%CI:0.065-0.572)。
結論 介護を担う人材不足が懸念されるなか,若年層への支援は,仕事への満足度向上と離職防止に寄与するだけでなく,自覚的仕事パフォーマンスの向上に寄与し得る可能性がある。
キーワード 介護福祉士,自覚的仕事パフォーマンス,ストレス,健康行動






