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論文記事:内視鏡胃がん検診プログラムへの参加要因 201502-05 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第62巻第2号 2015年2月

内視鏡胃がん検診プログラムへの参加要因

新井 康平(アライ コウヘイ) 後藤 励(ゴトウ レイ)
謝花 典子(シャバナ ミチコ) 濱島 ちさと(ハマシマ チサト)

目的 がん検診受診者が近くのかかりつけ医で検診を受けられることは,利便性が高いといえるだろう。そこで,診療所での検診プログラムの普及についての探索的な研究を行う。具体的には,診療所が,内視鏡胃がん検診プログラムへの参加を決定する要因を明らかにした。

方法 内視鏡胃がん検診を診療所で実施している米子市において,内科か外科を標ぼうしているすべての診療所を対象とした郵送自記式の質問票調査を実施した。この質問票では,医師のプロファイル情報や診療所の状況についての変数が含まれている。全体で90施設に質問票を送付した。

結果 56施設から質問票の返信を得た(回答率62.2%)。検診参加・不参加別の無回答バイアスは存在しなかった。過去に内視鏡の経験があること,院長の年齢が若いこと,鳥取大学消化器内科(第二内科)医局出身であること,診療所の継承予定があることの4点が,プログラムへの参加に影響していた。

結論 内視鏡経験以外にも,人的ネットワークや診療所の存続可能性が検診プログラムの普及と関連することが示唆された。

キーワード 内視鏡,胃がん検診,質問票調査

 

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