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第103回看護師国家試験―「国民衛生の動向」対応問題・回答 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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第103回看護師国家試験―「国民衛生の動向」対応問題・回答

平成26年2月16日(日)に実施された第103回看護師国家試験について、全問題の正答と解説を示します。

また、「国民衛生の動向2023/2024」で内容を解説している問題に関しては、その参照章・ページを示しているので、同書を併用しながらの利用をおすすめします。

 

Eisei22 23 hyo    厚生の指標増刊

国民衛生の動向 2023/2024

 

発売日:2023.8.29

定価:2,970円(税込)

432頁・B5判

雑誌コード:03854-08

 

ご注文は書店、または下記ネット書店、電子書籍をご利用下さい。

 

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▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

 

第103回看護師国家試験目次

 

 

第103回看護師国家試験・必修問題(50問)

 

 

▶午前1改題

日本の令和4年(2022年)における出生数に最も近いのはどれか。

 

  1. 30万人
  2. 80万人
  3. 130万人
  4. 280万人

 

 


 
▶午前2

平均寿命は[ ]歳の平均余命である。
[ ]に入るのはどれか。

 

  1. 0
  2. 5
  3. 10
  4. 20

 

 


 
▶午前3

労働基準法で原則として定められている休憩時間を除く1週間の労働時間はどれか。

 

  1. 30時間を超えない。
  2. 40時間を超えない。
  3. 50時間を超えない。
  4. 60時間を超えない。

 

 


 
▶午前4

国民医療費に含まれる費用はどれか。

 

  1. 予防接種
  2. 正常な分娩
  3. 人間ドック
  4. 入院時の食事

 

 


 
▶午前5

全ての人が差別されることなく同じように生活できるという考え方を示しているのはどれか。

 

  1. ヘルスプロモーション
  2. ノーマライゼーション
  3. プライマリヘルスケア
  4. エンパワメント

 

 


 
▶午前6

出生時からみられ、生後3か月ころに消失する反射はどれか。

 

  1. 足踏み反射
  2. パラシュート反射
  3. Moro〈モロー〉反射
  4. Babinski〈バビンスキー〉反射

 

 


 
▶午前7

閉経前と比べ閉経後に低下するホルモンはどれか。

 

  1. 卵胞ホルモン
  2. 黄体形成ホルモン〈LH〉
  3. 卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
  4. 副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉

 

 


 
▶午前8

市町村保健センターの業務はどれか。

 

  1. 廃棄物の処理
  2. 人口動態統計調査
  3. 看護師免許申請の受理
  4. 地域住民の健康づくり

 

 


 
▶午前9

インシデントレポートの目的はどれか。

 

  1. 責任の追及
  2. 再発の防止
  3. 懲罰の決定
  4. 相手への謝罪

 

 


 
▶午前10

成人の1日の平均尿量はどれか。

 

  1. 100mL以下
  2. 200mL~400mL
  3. 1,000mL~1,500mL
  4. 3,000mL以上

 

 


 
▶午前11

普通の呼びかけで容易に開眼する場合、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉による評価はどれか。

 

  1. Ⅰ-3
  2. Ⅱ-10
  3. Ⅱ-30
  4. Ⅲ-100

 

 


 
▶午前12

黄疸で黄染を確認しやすい部位はどれか。

 

  1. 毛髪
  2. 爪床
  3. 眼球結膜

 

 


 
▶午前13

頻回の嘔吐で起こりやすいのはどれか。

 

  1. 脱水
  2. 貧血
  3. 発熱
  4. 血尿

 

 


 
▶午前14

2型糖尿病の食事療法における1日のエネルギー摂取量の算出に必要なのはどれか。

 

  1. 体温
  2. 腹囲
  3. 標準体重
  4. 体表面積

 

 


 
▶午前15

抗血小板作用と抗炎症作用があるのはどれか。

 

  1. ヘパリン
  2. アルブミン
  3. アスピリン
  4. ワルファリン

 

 


 
▶午前16

注入時の浣腸液の温度で適切なのはどれか。

 

  1. 32~33℃
  2. 36~37℃
  3. 40~41℃
  4. 44~45℃

 

 


 
▶午前17

水平移動時の移送方法の写真を別に示す。
103am17
適切なのはどれか。

 

 

 


 
▶午前18

感染性廃棄物の廃棄容器に表示するのはどれか。

 biohazardmark

 

 


 
▶午前19

薬物の有害な作用を予測するために収集する情報はどれか。

 

  1. 身長
  2. 過敏症の有無
  3. 1日水分摂取量
  4. 運動障害の有無

 

 


 
▶午前20

一般検査時の採血に最も用いられる静脈はどれか。

 

  1. 上腕静脈
  2. 大腿静脈
  3. 大伏在静脈
  4. 肘正中皮静脈

 

 


 
▶午前21

酸素吸入中に使用を禁止するのはどれか。

 

  1. 携帯電話
  2. ライター
  3. 電動歯ブラシ
  4. 磁気ネックレス

 

 


 
▶午前22

創傷部位の創面の管理について正しいのはどれか。

 

  1. 洗浄する。
  2. 加圧する。
  3. 乾燥させる。
  4. マッサージする。

 

 


 
▶午前23

高齢者の転倒による骨折が最も多い部位はどれか。

 

  1. 頭蓋骨
  2. 肩甲骨
  3. 肋骨
  4. 尾骨
  5. 大腿骨

 

 


 
▶午前24

左心室から全身に血液を送り出す血管はどれか。

 

  1. 冠状動脈
  2. 下大静脈
  3. 肺動脈
  4. 肺静脈
  5. 大動脈

 

 


 
▶午前25

徒手筋力テストの判定基準は[ ]段階である。
[ ]に入るのはどれか。

 

  1. 2
  2. 3
  3. 4
  4. 5
  5. 6

 

 


 
▶午後1改題

日本の令和4年(2022年)における主要死因別にみた死亡率が最も高いのはどれか。

 

  1. 肺炎
  2. 心疾患
  3. 悪性新生物〈腫瘍〉
  4. 脳血管疾患

 

 


 
▶午後2

循環式浴槽の水質汚染によって発生するのはどれか。

 

  1. B型肝炎
  2. マラリア
  3. レジオネラ肺炎
  4. 後天性免疫不全症候群〈AIDS〉

 

 


 
▶午後3

要介護認定の申請先はどれか。

 

  1. 都道府県
  2. 市町村
  3. 診療所
  4. 訪問看護ステーション

 

 


 
▶午後4

医師の指示を受けて看護師が行うことのできる業務はどれか。

 

  1. 薬剤の処方
  2. 死亡の判定
  3. 静脈内注射
  4. 診断書の交付

 

 


 
▶午後5

思春期に分泌が増加するホルモンはどれか。

 

  1. グルカゴン
  2. オキシトシン
  3. カルシトニン
  4. アンドロゲン

 

 


 
▶午後6改題

令和3年(2021年)の国民生活基礎調査で、単独世帯の占める割合はどれか。

 

  1. 9.5%
  2. 29.5%
  3. 49.5%
  4. 69.5%

 

 


 
▶午後7

地域包括支援センターを設置できるのはどれか。

 

  1. 都道府県
  2. 市町村
  3. 健康保険組合

 

 


 
▶午後8

保健師助産師看護師法で規定されている看護師の義務はどれか。

 

  1. 看護研究
  2. 記録の保存
  3. 秘密の保持
  4. 関係機関との連携

 

 


 
▶午後9

正常な胃液のpHはどれか。

 

  1. pH1~2
  2. pH4~5
  3. pH7~8
  4. pH10~11

 

 


 
▶午後10

死の三徴候に含まれるのはどれか。

 

  1. 呼名反応の消失
  2. 対光反射の消失
  3. 肛門緊張の消失
  4. 深部腱反射の消失

 

 


 
▶午後11

心原性ショックで直ちに現れる徴候はどれか。

 

  1. 血圧の上昇
  2. 体温の上昇
  3. 尿量の増加
  4. 脈拍数の増加

 

 


 
▶午後12

呼吸困難がある患者の安楽な体位はどれか。

 

  1. 起坐位
  2. 仰臥位
  3. 砕石位
  4. 骨盤高位

 

 


 
▶午後13

尿の回数が異常に多い状態を表すのはどれか。

 

  1. 頻尿
  2. 乏尿
  3. 尿閉
  4. 尿失禁

 

 


 
▶午後14

ジゴキシンの主な有害な作用はどれか。

 

  1. 振戦
  2. 不整脈
  3. 聴覚障害
  4. 満月様顔貌〈ムーンフェイス〉

 

 


 
▶午後15

ウイルスが原因で発症するのはどれか。

 

  1. 血友病
  2. 鉄欠乏性貧血
  3. 再生不良性貧血
  4. 成人T細胞白血病〈ATL〉

 

 


 
▶午後16

医療機関における麻薬の取り扱いについて正しいのはどれか。

 

  1. 麻薬と毒薬は一緒に保管する。
  2. 麻薬注射液は複数の患者に分割して用いる。
  3. 使用して残った麻薬注射液は病棟で廃棄する。
  4. 麻薬注射液の使用後のアンプルは麻薬管理責任者に返却する。

 

 


 
▶午後17

主観的情報はどれか。

 

  1. 呼吸数
  2. 飲水量
  3. 苦悶様の顔貌
  4. 息苦しさの訴え

 

 


 
▶午後18

右片麻痺患者の寝衣交換で適切なのはどれか。

 

  1. 左から脱がせ、右から着せる。
  2. 左から脱がせ、左から着せる。
  3. 右から脱がせ、左から着せる。
  4. 右から脱がせ、右から着せる。

 

 


 
▶午後19

転倒・転落するリスクの高い薬はどれか。

 

  1. 去痰薬
  2. 降圧薬
  3. 抗菌薬
  4. 消化酵素薬

 

 


 
▶午後20

鎖骨下静脈へ中心静脈カテーテルを挿入する際に起こりやすい合併症はどれか。

 

  1. 肺炎
  2. 気胸
  3. 嗄声
  4. 無気肺

 

 


 
▶午後21

点滴静脈内注射の血管外漏出で注意すべき初期症状はどれか。

 

  1. 疼痛
  2. 水疱
  3. 潰瘍
  4. 皮膚壊死

 

 


 
▶午後22

湿性罨法はどれか。

 

  1. 氷枕
  2. 冷パップ
  3. 湯たんぽ
  4. 電気あんか

 

 


 
▶午後23

気管内吸引の時間が長いと低下しやすいのはどれか。

 

  1. 血圧
  2. 体温
  3. 血糖
  4. 動脈血酸素飽和度〈SaO2

 

 


 
▶午後24

思春期に特徴的にみられるのはどれか。

 

  1. 愛着行動
  2. 分離不安
  3. 自己同一性の確立
  4. 基本的信頼関係の確立

 

 


 
▶午後25改題

令和元年(2019年)の国民健康・栄養調査において、運動習慣のある女性の割合が最も高いのはどれか。

 

  1. 30~39歳
  2. 40~49歳
  3. 50~59歳
  4. 60~69歳
  5. 70歳以上

 

 

 

第103回看護師国家試験・一般問題(130問)

 

 

▶午前26

呼吸中枢の存在する部位はどれか。

 

  1. 大脳
  2. 小脳
  3. 延髄
  4. 脊髄

 

 


 

▶午前27

骨格筋の収縮について正しいのはどれか。

 

  1. 筋収縮のエネルギー源はADPである。
  2. 収縮力は関節が伸展した状態で最大となる。
  3. 骨格筋は副交感神経の指令を受けて収縮する。
  4. アクチンがミオシン上を滑走して筋収縮が起こる。

 

 


 

▶午前28

光を屈折する眼の構造はどれか。

 

  1. 結膜
  2. 角膜
  3. 強膜
  4. 網膜

 

 


 

▶午前29

心臓の自動的収縮について正しいのはどれか。

 

  1. 運動神経で促進される。
  2. 興奮を伝える刺激伝導系がある。
  3. ペースメーカーはHis〈ヒス〉束である。
  4. 中脳の血管運動中枢による支配を受ける。

 

 


 

▶午前30

左心室の収縮力を抑制するのはどれか。

 

  1. アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
  2. β遮断薬
  3. 硝酸薬
  4. 利尿薬

 

 


 

▶午前31

味覚障害の原因となるのはどれか。

 

  1. 亜鉛欠乏
  2. リン欠乏
  3. カリウム欠乏
  4. マグネシウム欠乏

 

 


 

▶午前32

間欠性跛行が出現するのはどれか。

 

  1. 動脈塞栓症
  2. 血栓性静脈炎
  3. 深部静脈血栓症
  4. 閉塞性動脈硬化症

 

 


 

▶午前33

胃癌についての組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 腎臓転移――Wilms〈ウィルムス〉腫瘍
  2. 肝臓転移――Schnitzler〈シュニッツラー〉転移
  3. 卵巣転移――Krukenberg〈クルッケンベルグ〉腫瘍
  4. 胃周囲リンパ節転移――Virchow〈ウィルヒョウ〉転移

 

 


 

▶午前34

腎盂腎炎について正しいのはどれか。

 

  1. 両腎性である。
  2. 初尿を用いて細菌培養を行う。
  3. 肋骨脊柱角の叩打痛が特徴である。
  4. 原因菌はGram〈グラム〉陽性球菌が多い。

 

 


 
▶午前35

介護保険の第1号被保険者について正しいのはどれか。

 

  1. 予防給付対象者は要介護1である。
  2. 保険料は所得段階別の定額である。
  3. 医療保険者が保険料を徴収する。
  4. 対象は60歳以上である。

 

 


 
▶午前36改変

令和元年(2019年)健やか親子21(第2次)の中間評価において、改善したと評価されていないのはどれか。

 

  1. 妊産婦死亡率
  2. 十代の喫煙率
  3. 十代の自殺死亡率
  4. むし歯のない3歳児の割合

 

 


 
▶午前37

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく入院形態でないのはどれか。

 

  1. 任意入院
  2. 応急入院
  3. 勧告入院
  4. 医療保護入院

 

 


 
▶午前38

救急医療体制とその内容の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 初期救急医療体制――休日・夜間急患センター
  2. 第2次救急医療体制――高度の診療機能を持つ24時間救命救急センター
  3. 第3次救急医療体制――在宅当番医
  4. 広域救急患者搬送体制――へき地巡回診療車

 

 


 

▶午前39

クリティカルシンキングで適切なのはどれか。

 

  1. 直観的アプローチである。
  2. 主観的情報を重視した考え方である。
  3. 物事を否定的にみる思考過程である。
  4. 根拠を持ち実践することを可能にする。

 

 


 

▶午前40

立位の腹部エックス線写真を別に示す。
103am40
この状態で出現している所見はどれか。

 

  1. 体液波動
  2. 皮膚線条
  3. 腹部膨満
  4. 皮下静脈の怒張

 

 


 
▶午前41

無菌室で使用する物品とその滅菌方法の組合せで適切なのはどれか。

 

  1. ビニール袋に入った菓子――酸化エチレンガス滅菌
  2. ステンレス製のスプーン――高圧蒸気滅菌
  3. プラスチック製の箸――乾熱滅菌
  4. 紙製の絵本――低温プラズマ滅菌

 

 


 

▶午前42

看護師の作業時の姿勢と作業台を図に示す。
腰部の負担が最も小さいのはどれか。

 

103am42

 

 


 

▶午前43

前腕の動きを肩部上方から撮影した写真を別に示す。
103am43
前腕の回外を示すのはどれか。

 

 

 


 

▶午前44

胸壁を呼気時に圧迫して気道分泌物の移動を促す手技はどれか。

 

  1. 振動法
  2. 咳嗽誘発法
  3. スクイージング
  4. 用手的呼吸介助法

 

 


 

▶午前45

創傷の治癒過程における増殖期の状態はどれか。

 

  1. コラーゲンが成熟する。
  2. 基底細胞が創面を覆い始める。
  3. 血管内皮細胞が新しい血管を形成する。
  4. マクロファージによって創内の細菌が排除される。

 

 


 

▶午前46

動脈性外出血の止血帯を用いた間接圧迫法について適切なのはどれか。

 

  1. 圧迫開始時刻を記載する。
  2. 幅が1cmの止血帯を用いる。
  3. 動脈圧より低い圧を加える。
  4. 圧迫は2時間に1回緩める。

 

 


 

▶午前47

在宅医療が必要な患者の退院調整について適切なのはどれか。

 

  1. 医師が退院調整の決定権をもつ。
  2. 退院調整は入院時から開始する。
  3. 退院時に診療録を訪問看護師に渡す。
  4. 退院前の訪問指導は診療報酬の評価の対象ではない。

 

 


 

▶午前48

成人の身体の特徴について正しいのはどれか。

 

  1. 加齢に伴う聴力の低下は、低音で現れやすい。
  2. 青年期は、成人期の中で基礎代謝量が最も高い。
  3. 眼の調節力の低下は、硝子体の弾力性低下が原因である。
  4. 女性の更年期障害は、テストステロンの分泌低下が原因である。

 

 


 

▶午前49改題

術後合併症で術前の喫煙と最も関連が強いのはどれか。

 

  1. 尿閉
  2. 腸閉塞
  3. 手術部位感染
  4. ダンピング症候群

 

 


 

▶午前50

心電図モニターで不整脈の変化がみられた。このときの心電図を別に示す。
103am50
初期対応で適切なのはどれか。

 

  1. 胸骨圧迫を行う。
  2. 体表面ペーシングを準備する。
  3. 自覚症状がなければ経過観察をする。
  4. 自覚症状と血圧を医師に報告して指示を待つ。

 

 


 

▶午前51

Aさん(56歳)は、膵癌で幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を受け、膵臓は約1/3になった。経過は良好である。
Aさんの消化吸収機能で正しいのはどれか。

 

  1. 脂肪吸収が低下する。
  2. ビタミンの吸収障害が起こる。
  3. 蛋白質が小腸粘膜から漏出する。
  4. 炭水化物を消化する能力は低下しない。

 

 


 

▶午前52

Aさん(57歳、男性)は、肺癌で放射線治療後、放射線肺炎を発症し、1か月半前から副腎皮質ステロイドにより治療中である。2日前から38.0℃の発熱と頭痛が出現し、検査の結果、前頭葉に膿瘍が認められた。現在のAさんの血液検査データは、白血球12,000/μL、空腹時血糖101mg/dL、HbA1c5.9%、CRP4.6mg/dLである。
膿瘍の発症に関与した副腎皮質ステロイドの副作用はどれか。

 

  1. 糖尿病
  2. 易感染
  3. 高血圧症
  4. 創傷治癒遷延

 

 


 

▶午前53

運動神経の刺激の伝達経路を図に示す。
103am53
Guillain-Barré〈ギラン・バレー〉症候群で主に障害される部位はどれか。

 

 

 


 

▶午前54

広汎子宮全摘術後の性機能障害に対する看護で適切なのはどれか。

 

  1. 性生活に関する指導はパートナーにも行う。
  2. 性行為は手術後約2週間で再開できると説明する。
  3. 腟が乾燥している場合は、性行為を避けるよう説明する。
  4. 性に対する不安を患者が表出するまで、性の話題を避ける。

 

 


 
▶午前55

高齢者のエイジズムについて正しいのはどれか。

 

  1. 高齢者の価値を認めるものである。
  2. 高齢者の権利を擁護するものである。
  3. 高齢者を生活環境の違いで区別するものである。
  4. 高齢者という理由で不当な扱いをするものである。

 

 


 

▶午前56

Aさん(75歳、男性)は、1人で暮らしている。Aさんは、耳鳴が気になり耳鼻科を受診したところ、老人性難聴と診断された。Aさんは、医師から補聴器の使用を勧められたが「どうせ1人で誰とも話さないから必要ない。生活していて不便なことはない」と言う。
Aさんへの説明として適切なのはどれか。

 

  1. 「難聴は治りますよ」
  2. 「文字盤を利用しましょう」
  3. 「一度補聴器を試してみましょう」
  4. 「聞こえないとますます孤立しますよ」

 

 


 

▶午前57

老人性皮膚搔痒症について正しいのはどれか。

 

  1. 感染が原因である。
  2. 高温多湿な夏季に多発する。
  3. 硫黄入り入浴剤の使用で改善する。
  4. 入浴後に保湿クリームの使用を勧める。

 

 


 

▶午前58

高齢者のうつ病の説明で正しいのはどれか。

 

  1. 電気けいれん療法は行わない。
  2. 認知症との区別はつきやすい。
  3. 三環系抗うつ薬を第一選択薬とする。
  4. 若年者と比べて身体症状の訴えが多い。

 

 


 

▶午前59

高齢者が自身の終末期における生き方や死の迎え方の意向を表示する方法としてのアドバンスディレクティブ〈事前指示〉について正しいのはどれか。

 

  1. 法的な拘束力がある。
  2. 代理人を指名できない。
  3. 口頭や文書で意思表示できる。
  4. 財産の管理者の指定ができる。

 

 


 
▶午前60改題

令和元年(2019年)国民生活基礎調査で、同居している主な介護者のストレスや悩みの原因で最も割合の高いのはどれか。

 

  1. 自分の仕事
  2. 家族の病気や介護
  3. 家族との人間関係
  4. 自由にできる時間がない

 

 


 

▶午前61

小児の睡眠の特徴で正しいのはどれか。

 

  1. 新生児の全睡眠におけるレム睡眠の割合は約50%である。
  2. 乳児の睡眠は単相性である。
  3. 成長に伴いレム睡眠が増加する。
  4. 10歳ころから成人と同じ睡眠覚醒リズムになる。

 

 


 
▶午前62

小児の一次救命処置において推奨される胸骨圧迫の速さ(回数)はどれか。

 

  1. 少なくとも約 80回/分
  2. 少なくとも約100回/分
  3. 少なくとも約120回/分
  4. 少なくとも約140回/分

 

 


 

▶午前63

若年性特発性関節炎で入院している子どもの看護で適切なのはどれか。

 

  1. 発疹が出現している間は隔離する。
  2. Raynaud〈レイノー〉現象の観察をする。
  3. 強い関節痛があるときは局部を安静に保つ。
  4. 朝のこわばりのある関節部位に冷湿布を貼用する。

 

 


 

▶午前64

妊娠期の不快症状と予防の組合せで適切なのはどれか。

 

  1. 下肢のけいれん――葉酸の摂取
  2. つわり――においの強い食事の摂取
  3. 便秘――緩下薬の服用
  4. 腰痛――硬めのマットレス使用

 

 


 

▶午前65

正常の分娩経過で正しいのはどれか。

 

  1. 分娩開始は、陣痛が15分間隔に起こった時点とする。
  2. 発露は、胎児先進部が陰裂間に常に見えている状態である。
  3. 分娩第2期は、破水から胎児が娩出するまでの期間である。
  4. 分娩第4期は、胎盤娩出から会陰縫合術の終了までの期間である。

 

 


 

▶午前66

成乳と比較した初乳の特徴で正しいのはどれか。

 

  1. ラクトアルブミンが少ない。
  2. IgAの含有量が多い。
  3. 粘稠度が低い。
  4. 乳糖が多い。

 

 


 

▶午前67

Aさんは妊娠28週で子宮内胎児死亡のため死児を出産した。翌日、児との面会で、Aさんは「ごめんね」と言い、身動きせずにじっと児を見つめていた。
Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 「つらいですよね」
  2. 「早く忘れましょう」
  3. 「元気を出してください」
  4. 「次の妊娠について考えましょう」

 

 


 

▶午前68

知覚障害はどれか。

 

  1. 幻味
  2. 離人症
  3. 注察妄想
  4. 観念奔逸

 

 


 

▶午前69

認知行動療法で最も期待される効果はどれか。

 

  1. 過去の心的外傷に気付く。
  2. 薬物療法についての理解が深まる。
  3. 物事の捉え方のゆがみが修正される。
  4. 自分で緊張を和らげることができるようになる。

 

 


 
▶午前70

精神科デイケアの目的はどれか。

 

  1. 陽性症状を鎮静化する。
  2. 社会生活機能を回復する。
  3. 家族の疾病理解を深める。
  4. 単身で生活できるようにする。

 

 


 
▶午前71

現在の日本の精神医療について正しいのはどれか。

 

  1. 精神及び行動の障害で入院した患者で最も多いのはうつ病である。
  2. 人口当たりの精神病床数はOECD加盟国の中では低い水準である。
  3. 各都道府県及び政令指定都市に精神保健福祉センターが設置されている。
  4. 精神障害者保健福祉手帳制度によって外来通院の医療費の給付が行われる。

 

 


 

▶午前72

Aさん(75歳、男性)は、脳梗塞後遺症による右半身不全麻痺がある。妻と2人で暮らしている。Aさんは要介護3で、訪問介護と通所介護のサービスを利用している。今回、Aさんは誤嚥性肺炎で入院し、退院後に訪問看護が導入された。
訪問看護師と介護支援専門員が連携して行う内容で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 住宅改修の検討
  2. Aさんの妻の介護負担の把握
  3. 肺炎予防に必要なケアの提供
  4. 訪問介護による生活援助内容の確認

 

 


 
▶午前73

訪問看護に関する制度について正しいのはどれか。

 

  1. 平成12年(2000年)に老人訪問看護制度が創設された。
  2. サービスを開始するときに書面による契約は不要である。
  3. 訪問看護ステーションの管理者は医師もしくは看護師と定められている。
  4. 介護保険法に基づく訪問看護ステーションの開設には都道府県の指定が必要である。

 

 


 

▶午前74

Aさん(70歳、男性)は、肺癌で骨転移がある。現在、Aさんは入院中であるが、積極的な治療は望まず「家で静かに暮らしたい」と在宅療養を希望し、24時間体制の訪問看護を利用する予定である。介護者であるAさんの妻と長男夫婦は「不安はあるが本人の希望をかなえたい」と話している。
退院前に、訪問看護師が行うAさんの家族への支援で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 訪問介護の利用を勧める。
  2. 家族全員の看取りの意思確認をする。
  3. 退院後の処置を習得するよう指導する。
  4. 相談にいつでも対応することを伝える。

 

 


 

▶午前75

Aさん(45歳、女性)は、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉のため自宅で療養中である。Aさんは球麻痺症状が出現したため、経口摂取に加え、胃瘻による経管経腸栄養管理が開始された。
訪問看護師が行うAさんとAさんの家族への指導で適切なのはどれか。

 

  1. 水分は経口による摂取を勧める。
  2. 注入時間に生活パターンを合わせる。
  3. 経口摂取中の体位は頸部前屈位とする。
  4. 胃瘻からの半固形化栄養剤の使用は禁止する。

 

 


 
▶午前76

災害派遣医療チーム〈DMAT〉の活動で最も適切なのはどれか。

 

  1. 被災地域内での傷病者の搬送を行う。
  2. 外傷後ストレス障害〈PTSD〉に対応する。
  3. 長期の継続的な医療を行う。
  4. 被災地の復興を手助けする。

 

 


 

▶午前77

災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 情報の発信を行う。
  2. 各自の判断で行動する。
  3. 災害現場の安全を確保する。
  4. 災害時の対応マニュアルの見直しをする。

 

 


 
▶午前78

日本における政府開発援助〈ODA〉の実施機関として正しいのはどれか。

 

  1. 国際協力機構〈JICA〉
  2. 世界保健機関〈WHO〉
  3. 国連開発計画〈UNDP〉
  4. 赤十字国際委員会〈ICRC〉

 

 


 

▶午前79

外国人の女性が38.5℃の発熱のある生後3か月の男児を連れて小児科診療所を受診した。男児は上気道炎であった。女性は日本語が十分に話せず、持参した母子健康手帳から、男児はこの女性と日本人男性との間に生まれた子どもであることが分かった。夫は同居していない様子である。外来看護師は女性に、4か月児健康診査のことを知っているかを尋ねたが、女性は看護師の質問を理解できない様子であった。
男児が4か月児健康診査を受診するために必要な社会資源で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 近所の病院
  2. 通訳のボランティア
  3. 児童相談所の児童福祉司
  4. 地区担当の母子健康推進員

 

 


 

▶午前80

Aさん(42歳、男性、事務職)は、仕事中に居眠りをすることが多いと上司に注意されていた。Aさんの睡眠時間は7時間であり、寝つきはよいが、毎朝寝不足と頭痛を感じていた。最近、いびきがひどいと家族から指摘されて受診した。Aさんは、身長165cm、体重81kgである。
最も考えられるのはどれか。

 

  1. うつ病
  2. 低血糖症
  3. もやもや病
  4. ナルコレプシー
  5. 睡眠時無呼吸症候群

 

 


 

▶午前81

慢性腎臓病の説明で正しいのはどれか。

 

  1. 糖尿病腎症は含まれない。
  2. 病期分類の5期から蛋白制限が必要である。
  3. 腎障害を示す所見が1週間持続すれば診断できる。
  4. 糸球体濾過量〈GFR〉の低下は診断の必要条件である。
  5. 病期の進行とともに心血管疾患のリスクも高くなる。

 

 


 

▶午前82

血圧を上げる作用を持つのはどれか。2つ選べ。

 

  1. レニン
  2. インスリン
  3. カルシトニン
  4. ソマトスタチン
  5. ノルアドレナリン

 

 


 

▶午前83

視床下部の機能で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 感覚系上行路の中継核
  2. 長期記憶の形成
  3. 摂食行動の調節
  4. 飲水行動の調節
  5. 姿勢の調節

 

 


 
▶午前84

日和見感染症の起炎菌はどれか。 2つ選べ。

 

  1. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉
  2. インフルエンザ菌
  3. A群溶連菌
  4. 髄膜炎菌
  5. 緑膿菌

 

 


 
▶午前85改題

予防接種法において定期予防接種の対象となっていない疾患はどれか。

 

  1. 結核
  2. 水痘
  3. 風しん
  4. B型肝炎
  5. 流行性耳下腺炎

 

 


 
▶午前86

患者の権利について適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 患者は自分の医療情報を見ることができる。
  2. 患者は一度同意した治療方針を拒否できない。
  3. 患者はセカンドオピニオンを受けることができる。
  4. 患者が病室に不在の場合は検査の同意を家族から得る。
  5. 患者情報は患者と家族の同意なく保険会社に開示できる。

 

 


 

▶午前87

Aさん(43歳、女性)は、吐血のため救急搬送され、食道静脈瘤破裂に対して緊急止血術が行われた。腹水は少量認められるが、経過は良好で近日中に退院を予定している。Aさんは5年前に肝硬変と診断されている。
Aさんへの食事指導で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 高蛋白食とする。
  2. 塩分は制限しない。
  3. 食物繊維を控える。
  4. 固い食品を控える。
  5. 辛い香辛料を控える。

 

 


 

▶午前88

小児の痛みについて正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 新生児の痛みを把握する指標はない。
  2. 薬物療法よりも非薬物療法を優先する。
  3. 遊びは痛みに対する非薬物療法の1つである。
  4. 過去の痛みの経験と現在の痛みの訴えには関係がない。
  5. 3歳ころから痛みの自己申告スケールの使用が可能である。

 

 


 

▶午前89

思春期の続発性無月経について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. ストレスが誘因となる。
  2. 乳房の発育は認められない。
  3. 急激な体重の増減と関連する。
  4. 妊娠を希望するまで治療対象にならない。
  5. 診断基準の1つとして5か月以上の月経停止がある。

 

 


 

▶午前90

Aさん(85歳、女性)は、1人で暮らしており、高血圧症がある。物忘れがあり、要支援2の認定を受け、通所介護と訪問看護を利用している。Aさんの長女は他県に住んでいる。
Aさんの健康状態を維持するために訪問看護師が行う支援で適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 服薬管理の支援を行う。
  2. 水分の摂取状況を把握する。
  3. 入浴は控えるよう助言する。
  4. Aさんの長女に同居を勧める。
  5. 1人で買い物に行かないように助言する。

 

 


 

▶午後26

食道について正しいのはどれか。

 

  1. 厚く強い外膜で覆われる。
  2. 粘膜は重層扁平上皮である。
  3. 胸部では心臓の腹側を通る。
  4. 成人では全長約50cmである。

 

 


 

▶午後27

遺伝子について正しいのはどれか。

 

  1. DNAは体細胞分裂の前に複製される。
  2. DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。
  3. DNAの遺伝子情報からmRNAが作られることを翻訳という。
  4. RNAの塩基配列に基づきアミノ酸がつながることを転写という。

 

 


 

▶午後28

活動電位について正しいのはどれか。

 

  1. 脱分極が閾値以上に達すると発生する。
  2. 細胞内が一過性に負〈マイナス〉の逆転電位となる。
  3. 脱分極期には細胞膜のカリウム透過性が高くなる。
  4. 有髄神経ではPurkinje〈プルキンエ〉細胞間隙を跳躍伝導する。

 

 


 

▶午後29

脳神経とその機能の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 顔面神経――顔の感覚
  2. 舌下神経――舌の運動
  3. 動眼神経――眼球の外転
  4. 三叉神経――額のしわ寄せ

 

 


 

▶午後30

白血球について正しいのはどれか。

 

  1. 酸素を運搬する。
  2. 貪食作用がある。
  3. 骨髄で破壊される。
  4. 血液1μL中に10万~20万個含まれる。

 

 


 

▶午後31

降圧利尿薬により血中濃度が低下するのはどれか。

 

  1. ナトリウム
  2. 中性脂肪
  3. 尿酸
  4. 血糖

 

 


 

▶午後32

肺癌について正しいのはどれか。

 

  1. 腺癌は小細胞癌より多い。
  2. 女性の肺癌は扁平上皮癌が多い。
  3. 腺癌は肺門部の太い気管支に好発する。
  4. 扁平上皮癌の腫瘍マーカーとしてCEAが用いられる。

 

 


 

▶午後33

急性左心不全の症状はどれか。

 

  1. 肝腫大
  2. 呼吸困難
  3. 下腿浮腫
  4. 頸静脈怒張

 

 


 
▶午後34

関節リウマチで起こる主な炎症はどれか。

 

  1. 滑膜炎
  2. 骨髄炎
  3. 骨軟骨炎
  4. 関節周囲炎

 

 


 

▶午後35

重症筋無力症について正しいのはどれか。

 

  1. 筋肉の障害に起因する。
  2. 手術療法は甲状腺摘出である。
  3. 特徴的な症状は眼瞼下垂である。
  4. クリーゼが発症した時は抗コリンエステラーゼ薬を投与する。

 

 


 
▶午後36

障害者基本法で正しいのはどれか。

 

  1. 目的は障害者の保護である。
  2. 障害者の日が規定されている。
  3. 身体障害と知的障害の2つが対象である。
  4. 公共的施設のバリアフリー化の計画的推進を図ることとされている。

 

 


 
▶午後37

外来で患者の血液が付着したガーゼを処理する取り扱いで正しいのはどれか。

 

  1. 産業廃棄物
  2. 一般廃棄物
  3. 感染性産業廃棄物
  4. 感染性一般廃棄物

 

 


 
▶午後38

社会福祉に関係する職種とその業務についての組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 精神保健福祉士――精神障害者保健福祉手帳の発行
  2. 介護支援専門員――居宅サービス計画の作成
  3. 介護福祉士――生活保護の認定
  4. 社会福祉士――要介護度の認定

 

 


 

▶午後39

がんの告知を受けた患者の態度と防衛機制の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. がんのことは考えないようにする――投射
  2. がんになったのは家族のせいだと言う――抑圧
  3. 親ががんで亡くなったので自分も同じだと話す――代償
  4. 通院日に来院せず、家でゲームをしていたと話す――逃避

 

 


 

▶午後40

カウンセリングの基本的態度で適切なのはどれか。

 

  1. 同情
  2. 指導
  3. 受容
  4. 評価

 

 


 

▶午後41

学習の特徴について誤っているのはどれか。

 

  1. 環境の影響を受ける。
  2. 報酬によって強化される。
  3. 永続的な行動の変容である。
  4. 情報の一時的な獲得である。

 

 


 

▶午後42

異常な呼吸音とその原因の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 連続性副雑音――気道の狭窄
  2. 断続性副雑音――胸膜での炎症
  3. 胸膜摩擦音――肺胞の伸展性の低下
  4. 捻髪音――気道での分泌物貯留

 

 


 

▶午後43

経鼻経管栄養法の実施方法とその目的の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 注入前に胃内容物を吸引する――消化の促進
  2. 注入中はFowler〈ファウラー〉位にする――逆流の防止
  3. 注入終了後に微温湯を流す――誤嚥の予防
  4. 注入終了後はチューブを閉鎖する――嘔吐の予防

 

 


 

▶午後44

気管内挿管中の患者の体位ドレナージの実施について適切なのはどれか。

 

  1. 実施前後に気管内吸引を行う。
  2. 体位ドレナージ後に吸入療法を行う。
  3. 自分で体位変換できる患者には行わない。
  4. 創部ドレーンが挿入されている場合は禁忌である。

 

 


 

▶午後45

赤血球濃厚液の輸血について正しいのはどれか。

 

  1. 専用の輸血セットを使用する。
  2. 使用直前まで振盪させて使用する。
  3. 使用直前に冷蔵庫から取り出して使用する。
  4. 呼吸困難出現時は滴下数を減らして続行する。

 

 


 
▶午後46

地域連携クリニカルパスについて正しいのはどれか。

 

  1. 診療報酬の評価の対象ではない。
  2. 市町村を単位とした連携である。
  3. 記載内容は医師の治療計画である。
  4. 医療機関から在宅まで継続した医療を提供する。

 

 


 

▶午後47

Aさん(26歳、男性)は、大量服薬による急性中毒が疑われ、午後9時30分に救急搬送された。呼吸状態と循環動態に異常はないが、意識は低下している。付き添って来たAさんの母親は「午後8時に夕食を終えて息子は部屋に戻りました。午後9時にお風呂へ入るよう声をかけに部屋に行ったら、倒れていたんです。息子はうつ病で通院中でしたが、最近は症状が落ち着いていました」と話す。
このときの対応で適切なのはどれか。

 

  1. 気管内挿管を行う。
  2. 咽頭を刺激して吐かせる。
  3. 胃酸分泌抑制薬を投与する。
  4. Aさんの母親にどんな薬を内服していたかを尋ねる。

 

 


 

▶午後48

Aさん(56歳、男性)は、進行結腸癌の術後に両側の多発肺転移が進行し、終末期で在宅療養中であったが呼吸困難が増悪したため入院した。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は95%であるが、安静時でも呼吸困難を訴え、浅い頻呼吸となっている。 発熱はなく、咳嗽はあるが肺炎の併発はない。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 仰臥位を保つ。
  2. 酸素投与は行わない。
  3. モルヒネ塩酸塩の投与を検討する。
  4. 安静を保つため訪室は最低限とする。

 

 


 

▶午後49

Aさん(58歳、女性)は、10年前に肺気腫を指摘されたが喫煙を続け、体動時に軽い息切れを自覚していた。Aさんは、肺炎で救急病院に入院し経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉86%でフェイスマスクによる酸素投与(4L/分)が開始された。抗菌薬投与後6日、鼻腔カニューラによる酸素投与(2L/分)でAさんの経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉が94%まで回復した。夜間Aさんは眠れているようだが、早朝に頭痛を訴え、日中も傾眠傾向になった。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。

 

  1. 抗菌薬の変更
  2. 酸素投与量の増加
  3. 動脈血液ガス分析の実施
  4. 胸部エックス線撮影の実施

 

 


 
▶午後50

B型肝炎と比べたC型肝炎の特徴について正しいのはどれか。

 

  1. 劇症化しやすい。
  2. 性行為による感染が多い。
  3. 無症状のまま慢性化しやすい。
  4. ワクチン接種による感染予防対策がある。

 

 


 

▶午後51

頭蓋内圧亢進を助長するのはどれか。

 

  1. 便秘
  2. 酸素療法
  3. 浸透圧利尿薬
  4. Fowler〈ファウラー〉位

 

 


 

▶午後52

Aさん(42歳、男性)は、血尿を主訴に泌尿器科を受診した。診察の結果、Aさんは膀胱鏡検査を受けることになった。
Aさんへの検査についての説明で適切なのはどれか。

 

  1. 「入院が必要です」
  2. 「前日は夕食を食べないでください」
  3. 「局所麻酔で行います」
  4. 「終了後は水分の摂取を控えてください」

 

 


 

▶午後53

Aさん(85歳、男性)は、認知症である。Aさんは肺炎で入院し、病状が改善したため、主治医は退院を許可した。Aさんは「家に帰りたい」と繰り返し言っているが、同居していた長男夫婦は高齢者施設への入所を希望している。
このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 主治医に退院後の療養場所を決定してもらう。
  2. 長男夫婦にAさんの希望を尊重するよう話す。
  3. 長男夫婦に入所が可能な高齢者施設の情報を提供する。
  4. 長男夫婦がAさんの施設への入所を希望している理由を確認する。

 

 


 

▶午後54

高齢者の蛋白質・エネルギー低栄養状態〈protein-energy malnutrition:PEM〉について正しいのはどれか。

 

  1. 体脂肪の消耗はみられない。
  2. 要介護度が高いほどPEMの発症率は高い。
  3. PEMの発症率は心疾患によるものが最も高い。
  4. 栄養指標は血清アルブミン3.7g/dL以下である。

 

 


 

▶午後55

加齢による視覚の変化とその原因の組合せで正しいのはどれか。

 

  1. 老視――毛様体筋の萎縮
  2. 色覚異常――眼圧の亢進
  3. 視野狭窄――散瞳反応時間の延長
  4. 明暗順応の低下――水晶体の硬化

 

 


 

▶午後56

Aさん(80歳、男性)は、肺炎と高血圧症で入院している。入院日の夜からAさんにはせん妄の症状がみられる。Aさんの家族は「しっかりした人だったのに急におかしくなってしまった」と動揺している。
せん妄についてAさんの家族への説明で正しいのはどれか。

 

  1. 「認知症の一種です」
  2. 「昼間に起こりやすいです」
  3. 「一度起こると治りません」
  4. 「環境の変化で起こることがあります」

 

 


 

▶午後57

大腿骨転子部骨折のため人工骨頭置換術を行った。
術後の腓骨神経麻痺予防のための看護で適切なのはどれか。

 

  1. 大腿四頭筋訓練を実施する。
  2. 患側下肢を外旋位に固定する。
  3. 患側下肢に弾性ストッキングを着用する。
  4. 患側下肢の母趾と第2趾間の知覚異常の有無を観察する。

 

 


 
▶午後58

小規模多機能型居宅介護で正しいのはどれか。

 

  1. 都道府県が事業者を指定する。
  2. 介護給付の施設サービスの1つである。
  3. 1日あたりの利用定員は19人以下である。
  4. 要介護者の状態に応じて短期間の宿泊が可能である。

 

 


 

▶午後59

Aちゃん(3歳、女児)は母親とともに小児科外来を受診した。診察の結果、Aちゃんは血液検査が必要と判断され、処置室で採血を行うことになった。
看護師の対応で適切なのはどれか。

 

  1. 処置前、母親ひとりに採血の説明をする。
  2. 坐位で行うか仰臥位で行うかをAちゃんに選ばせる。
  3. 注射器に血液の逆流が見られた時に「終わったよ」とAちゃんに伝える。
  4. 処置後、Aちゃんと採血について話さないようにする。

 

 


 

▶午後60

正常に発達している小児が2歳0か月ころ、新たに獲得する言語で正しいのはどれか。

 

  1. 「おちゃ、ちょうだい」
  2. 「おかしがないの」
  3. 「これ、なあに」
  4. 「まんま」

 

 


 

▶午後61

Aちゃん(3歳0か月)は、午後から38.0℃の発熱があったが、食事は摂取でき活気があった。夜間になり、3回嘔吐したため救急外来を受診した。来院時、Aちゃんは傾眠傾向にあった。診察の結果、髄膜炎が疑われ、点滴静脈内注射を開始し入院した。入院時、Aちゃんは、体温38.5℃、呼吸数30/分、心拍数120/分、血圧102/60mmHgであった。
入院時のAちゃんへの対応で最も優先度が高いのはどれか。

 

  1. 冷罨法を行う。
  2. 水平仰臥位を保つ。
  3. 意識レベルを観察する。
  4. 大泉門の状態を観察する。

 

 


 

▶午後62

食物アレルギーのある8歳の児童がアナフィラキシーショックを発症した場合の対応として適切なのはどれか。

 

  1. 水分の補給
  2. 抗ヒスタミン薬の内服
  3. 副腎皮質ステロイドの吸入
  4. アドレナリンの筋肉内注射

 

 


 

▶午後63

A君(15歳、男子)は、病院に併設された院内学級に通いながら骨肉腫に対する治療を続けていた。現在、肺に転移しており終末期にある。呼吸困難があり、鼻腔カニュ-ラで酸素(2L/分)を投与中である。A君の食事の摂取量は徐々に減っているが、意識は清明である。1週間後に院内で卒業式が予定されている。A君は「卒業式は出席したい」と話している。
看護師のA君への対応として最も適切なのはどれか。

 

  1. 今の状態では出席は難しいと話す。
  2. 出席できるように準備しようと話す。
  3. 出席を決める前に体力をつけようと話す。
  4. 卒業式の前日に出席するかどうか決めようと話す。

 

 


 

▶午後64

妊娠中期から末期の便秘について適切なのはどれか。

 

  1. 妊娠中期は妊娠末期と比較して生じやすい。
  2. エストロゲンの作用が影響している。
  3. 子宮による腸の圧迫が影響している。
  4. けいれん性の便秘を生じやすい。

 

 


 

▶午後65

正常な胎児の分娩機転について正しいのはどれか。

 

  1. 分娩開始時、胎児の背中は母体の背側にある。
  2. 後頭部が先進する。
  3. 胎児の顔は母体の腹側を向いて娩出される。
  4. 肩甲横径が骨盤の横径に一致する方向で娩出される。

 

 


 

▶午後66

新生児室の環境で適切なのはどれか。

 

  1. 無菌室
  2. 湿度は50~60%
  3. 温度は27~28℃
  4. コット間の距離は60cm

 

 


 

▶午後67

Aさん(50歳、男性)は、アルコール依存症のために断酒目的で入院した。入院前日の夜まで毎日飲酒をしていたと話している。
入院当日に優先的に行うのはどれか。

 

  1. 抗酒薬の説明を行う。
  2. 断酒会への参加を促す。
  3. 振戦の有無を確認する。
  4. ストレス対処行動を分析する。

 

 


 

▶午後68

Aさん(23歳、女性)は、トラックの横転事故に巻き込まれて一緒に歩いていた友人が死亡し、自分も軽度の外傷で入院している。看護師がAさんに「大変でしたね」と声をかけると、笑顔で「大丈夫ですよ。何のことですか」と言うだけで、事故のことは話さない。Aさんは検査の結果、軽度の外傷以外に身体的な異常や記憶の障害はない。
この現象はどれか。

 

  1. 解離
  2. 昇華
  3. 合理化
  4. 反動形成

 

 


 

▶午後69

精神疾患患者の家族の感情表出〈expressed emotion:EE〉について正しいのはどれか。

 

  1. 家族の訴えが明確になる。
  2. 認知行動療法の技法である。
  3. 統合失調症の再発に関連がある。
  4. 家族のストレス対処として効果的である。

 

 


 

▶午後70

Aさん(21歳、男性)は、統合失調症と診断され、入院してハロペリドールの投与が開始された。入院後3日、39.5℃の急激な発熱、発汗、筋固縮および意識障害を認めた。
Aさんの状態で考えられるのはどれか。

 

  1. 昏迷
  2. 悪性症候群
  3. てんかん発作
  4. 静座不能〈アカシジア〉

 

 


 

▶午後71

訪問看護師が、在宅医療に移行する患者の退院調整のために医療機関の看護師から得る情報で、優先度が高いのはどれか。

 

  1. 医療処置の指導内容
  2. 経済的な問題への対応
  3. 介護サービス利用の有無
  4. 訪問看護指示書の記載内容

 

 


 
▶午後72改題

健康保険法による訪問看護サービスで正しいのはどれか。

 

  1. サービス対象は65歳以上である。
  2. 介護支援専門員がケアプランを作成する。
  3. 末期の悪性腫瘍の療養者への訪問回数に制限はない。
  4. 特定医療費(指定難病)受給者証を持っている者は自己負担額1割である。

 

 


 

▶午後73

Aさんは、1人で暮らしている。血管性認知症があり、降圧薬を内服している。要介護1で、週3回の訪問介護と週1回の訪問看護を利用している。最近では、Aさんは日中眠っていることが多く、週1回訪ねてくる長男に暴言を吐くようになっている。
Aさんの長男の話を傾聴した上で、訪問看護師の長男への対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. デイサービスの利用を提案する。
  2. Aさんを怒らせないように助言する。
  3. Aさん宅に行かないように助言する。
  4. 薬の内服介助をするように提案する。

 

 


 

▶午後74

在宅酸素療法(1L/分24時間)を行っている療養者の居住地域で2週間後に日中3時間の停電が予定されている。
停電への対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 事前の呼吸訓練
  2. 医療機関への入院
  3. 自家発電器の購入
  4. 携帯用酸素ボンベの準備

 

 


 
▶午後75

病院における医療安全管理体制で正しいのはどれか。

 

  1. 特定機能病院の医療安全管理者は兼任でよい。
  2. 医療安全管理のために必要な研修を3年に1度行う。
  3. 医療安全管理のための指針を整備しなければならない。
  4. 医薬品安全管理責任者の配置は義務づけられていない。

 

 


 
▶午後76

大規模災害時のトリアージで緊急度が最も高いと判断されるのはどれか。

 

  1. 下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる。
  2. 自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない。
  3. 気道確保しても自発呼吸がない。
  4. 開眼・閉眼の指示に応じる。

 

 


 

▶午後77

災害の慢性期(復興期)における避難所内の看護師の役割で最も適切なのはどれか。

 

  1. 住宅支援
  2. 感染予防
  3. 安全な避難と誘導
  4. 居住スペースの確保

 

 


 

▶午後78改題

国際連合児童基金〈UNICEF〉の報告による5歳未満児の死亡率(2019年)が最も高い地域はどれか。

 

  1. サハラ以南のアフリカ
  2. 南アジア
  3. 北アメリカ
  4. ヨーロッパ・中央アジア

 

 


 

▶午後79

Aさんは、3年前に来日した外国人でネフローゼ症候群のため入院した。Aさんは日本語を話し日常会話には支障はない。Aさんの食事について、文化的に特定の食品を食べてはいけないなどの制限があるがどうしたらよいかと、担当看護師が看護師長に相談した。
担当看護師に対する看護師長の助言で最も適切なのはどれか。

 

  1. 日本の病院なので文化的制限には配慮できないと話す。
  2. 文化的制限は理解できるが治療が最優先されると話す。
  3. Aさんの友人から文化的制限に配慮した食事を差し入れてもらうよう話す。
  4. 文化的制限に配慮した食事の提供が可能か栄養管理部に相談するよう話す。

 

 


 

▶午後80

血液検査で抗凝固剤が入っている採血管を使用するのはどれか。

 

  1. 血球数
  2. 電解質
  3. 中性脂肪
  4. 梅毒抗体
  5. 交差適合試験

 

 


 
▶午後81

市町村の業務でないのはどれか。

 

  1. 妊娠届の受理
  2. 母子健康手帳の交付
  3. 乳児家庭全戸訪問事業
  4. 3歳児健康診査
  5. 小児慢性特定疾患公費負担医療給付

 

 


 

▶午後82

糖尿病神経障害のある患者へのフットケアの説明で適切なのはどれか。

 

  1. 「靴は大きめのサイズがよいです」
  2. 「靴下を履くようにしてください」
  3. 「1週間に1回は足の観察をしてください」
  4. 「足の傷は痛くなったら受診してください」
  5. 「外出後は足をアルコールで消毒しましょう」

 

 


 
▶午後83

Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. IgE抗体が関与する。
  2. 肥満細胞が関与する。
  3. Tリンパ球が関与する。
  4. ヒスタミンが放出される。
  5. ツベルクリン反応でみられる。

 

 


 

▶午後84

肝硬変でみられる検査所見はどれか。2つ選べ。

 

  1. 血小板増多
  2. 尿酸値上昇
  3. 血清アルブミン値低下
  4. 血中アンモニア値上昇
  5. プロトロンビン時間短縮

 

 


 

▶午後85

膀胱留置カテーテル挿入中のシャワー浴について適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 実施前に蓄尿バッグを空にする。
  2. シャワー中はカテーテルを閉鎖する。
  3. 蓄尿バッグは腰より高い位置にかける。
  4. 終了後は挿入部をエタノールで消毒する。
  5. 終了後はカテーテルを固定するテープの位置を変える。

 

 


 

▶午後86

潰瘍性大腸炎と比べたCrohn〈クローン〉病の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 悪性化の頻度は低い。
  2. 瘻孔を併発しやすい。
  3. 初発症状は粘血便である。
  4. 炎症は大腸に限局している。
  5. 好発年齢は50歳以上である。

 

 


 

▶午後87

抗甲状腺ホルモン薬の副作用はどれか。2つ選べ。

 

  1. 多毛
  2. 眼球突出
  3. 中心性肥満
  4. 肝機能障害
  5. 無顆粒球症

 

 


 

▶午後88

胎児と胎児付属物について正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 妊娠4週では、Doppler〈ドプラ〉法で胎児心音が聴取できる。
  2. 妊娠12週では、胎盤が完成している。
  3. 妊娠24週では、胎児の呼吸様運動がみられる。
  4. 妊娠26週では、胎児の胎位は固定している。
  5. 妊娠36週では、肺胞内に十分な肺表面活性物質が分泌されている。

 

 


 
▶午後89

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律により、病院の管理者が精神科病院に入院中の者に対して制限できるのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 手紙の発信
  2. 弁護士との面会
  3. 任意入院患者の開放処遇
  4. 信書の中の異物の受け渡し
  5. 人権擁護に関する行政機関の職員との電話

 

 


 

▶午後90

「フロセミド注15mgを静脈内注射」の指示を受けた。注射薬のラベルに「20mg/2mL」と表示されていた。
注射量を求めよ。
ただし、小数点以下第2位を四捨五入すること。

 

解答:①.②mL

 

 

 

第103回看護師国家試験・状況設定問題(60問)

 

 

▶次の文を読み91~93の問いに答えよ。

Aさん(25歳、男性、飲食店店員)は、2日前から感冒様症状があり、夜眠ろうとして横になるが息苦しくて眠れず、歩行や会話も困難となり、夜間にAさんの家族に伴われて救急外来を受診した。Aさんは地元の野球チームに所属し、休日には練習に参加しており、最近は残業が多く疲れていた。診察の結果、Aさんは気管支喘息発作と診断され、気管支拡張薬、副腎皮質ステロイドによる治療と、フェイスマスクによる酸素投与が行われたが、改善がみられず入院した。

 

▶午前91

入院後Aさんは呼吸困難が増悪し、発汗が著明であった。
入院時の看護として最も適切なのはどれか。

 

  1. 全身清拭を行う。
  2. セミファウラー位とする。
  3. 鎮静薬の処方を医師に相談する。
  4. 口をすぼめてゆっくりと息を吐くように指導する。

 

 


 

▶午前92

入院後も呼吸困難や頻呼吸、呼吸性アシドーシスの改善が認められないため、鼻と口を覆うタイプのマスクを用いた非侵襲的陽圧換気を行うことになった。
Aさんへの説明で最も適切なのはどれか。

 

  1. 「話すことができなくなります」
  2. 「機械に合わせて呼吸してください」
  3. 「自分でマスクの位置を調整しても問題ありません」
  4. 「空気の圧力がかかるので息が吐きにくくなります」

 

 


 

▶午前93

非侵襲的陽圧換気開始後、Aさんの呼吸状態は改善した。酸素投与も中止となり、歩行時の呼吸状態の悪化を認めないため、近日中に退院する予定である。
退院時のAさんへの指導として最も適切なのはどれか。

 

  1. 「食事の制限はありません」
  2. 「お酒は飲んでも大丈夫です」
  3. 「野球はやめた方がよいでしょう」
  4. 「ストレスをためないようにしてください」

 

 


 

▶次の文を読み94~96の問いに答えよ。

Aさん(56歳、女性、主婦)は、胆石症と診断され、腹腔鏡下胆囊摘出術予定で入院した。Aさんは身長152cm、体重70kgである。Aさんは、数年前に脂質異常症を指摘されたが、治療は受けていない。Aさんにその他の特記すべき既往歴はない。

 

▶午前94

看護師が手術オリエンテーションを行い、術後の入院期間は5日程度であると説明した。これに対してAさんは「1年前に妹が同じ手術を受けたが、食事はしばらく食べられず3週間以上管が抜けなかった。自分にも妹と同じ合併症が起こるかもしれない」と心配そうに話した。
Aさんが心配している、妹に起こった合併症はどれか。

 

  1. 肺炎
  2. 胆汁瘻
  3. 皮下気腫
  4. 深部静脈血栓症

 

 


 

▶午前95

Aさんは、全身麻酔下で気腹法による腹腔鏡下胆囊摘出術を受けた。
手術中にAさんに最も生じやすいのはどれか。

 

  1. 褥瘡
  2. 高体温
  3. 無気肺
  4. 脳梗塞

 

 


 

▶午前96

Aさんの術後の経過は良好で、退院の許可が出た。
退院後の日常生活に関する説明で正しいのはどれか。

 

  1. 「低蛋白食を摂取してください」
  2. 「退院後1週間、シャワー浴はできません」
  3. 「脂肪分の多い食事で下痢をするかもしれません」
  4. 「傷口が赤く腫れてきたら、消毒をしてください」

 

 


 

▶次の文を読み97~99の問いに答えよ。

Aさん(72歳、女性)は、1人で暮らしている。Aさんは1年前に夫を亡くした後、近所付き合いが少なくなっていた。遠方に住むAさんの息子が時々電話で様子を確認していた。最近は元気がなく、Aさんの息子が心配して様子を見に来たところ、食事を食べた様子がなく、ごみは捨てられていなかった。Aさんは発熱してぐったりしており、息子に連れられて病院を受診した。Aさんは脱水状態の治療と抑うつ状態の疑いのため検査が必要であると判断されて入院した。Aさんの既往歴に特記すべきことはない。

 

▶午前97

Aさんは入院直後、Mini-Mental State Examination〈MMSE〉30点であった。
さらに情報収集のために用いるアセスメント方法で適切なのはどれか。

 

  1. DBDスケール〈Dementia Behavior Disturbance Scale〉
  2. Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類
  3. GDS〈Geriatric Depression Scale〉15
  4. Borg〈ボルグ〉スケール

 

 


 

▶午前98

入院後1週間、Aさんの脱水状態は改善したが臥床していることが多い。Aさんは排泄時、手すりを使用してトイレまで歩行しているが、着脱動作が緩慢で失禁することが多い。
Aさんへの排泄援助として最も適切なのはどれか。

 

  1. オムツの着用を勧める。
  2. トイレに近い病室に変更する。
  3. 膀胱留置カテーテルの挿入を検討する。
  4. ポータブルトイレをベッドの横に設置する。

 

 


 

▶午前99

入院後1か月、Aさんは内服治療により病棟内での活動範囲が拡大し、自立してできることが増えた。自宅へ退院することが方針として決まったが、Aさんは「家に帰っても1人だし、大丈夫かしら」と看護師に話す。
このときのAさんへの声かけで適切なのはどれか。

 

  1. 「薬の量を増やしてもらえるように主治医に相談してみましょう」
  2. 「1人でできることが多くなったからもう大丈夫ですね」
  3. 「心配なことについてゆっくりお聞きしますよ」
  4. 「お疲れのようなのでベッドで休みましょう」

 

 


 

▶次の文を読み100~102の問いに答えよ。

Aさん(85歳、男性)は、5年前に脳梗塞を発症し右片麻痺があり、要介護3の認定を受けた。Aさんの子どもは遠方に住んでおり、腰痛のあるAさんの妻(80歳)が1人で介護している。Aさんは、週2日通所介護を利用している。

 

▶午前100

Aさんの妻は「夜中にオムツを替えるために毎日起こされ、腹が立ちます」と通所介護の送り迎えを担当している看護師に訴えた。
最初にAさんの妻へ話しかける言葉で適切なのはどれか。

 

  1. 「主治医に相談しましょう」
  2. 「これまで通り頑張りましょう」
  3. 「夜眠れないと本当に大変ですね」
  4. 「Aさんはもっとつらいと思いますよ」

 

 


 

▶午前101

Aさんに優先されるサービスはどれか。

 

  1. 訪問入浴介護
  2. 夜間対応型訪問介護
  3. 特定施設入居者生活介護
  4. 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)

 

 


 

▶午前102

3年後、Aさんは誤嚥性肺炎で入退院を数回繰り返したことからADLが低下し、要介護5になった。そのため、Aさんの妻の腰痛が悪化し、Aさんは介護老人福祉施設に入所した。入所後1か月が経過し、Aさんは発熱、傾眠傾向が続いている。Aさんの妻は医師から死期が近いと説明を受け動揺した。Aさんの妻は「自宅で看取ることができず、夫に悪いと思っています」と施設の看護師に話した。
Aさんの妻への声かけで最も適切なのはどれか。

 

  1. 「あなたがしっかりしましょう」
  2. 「自宅で看取るようにしましょう」
  3. 「長い間、十分介護をしてきましたよ」
  4. 「私たちが看取りますので大丈夫ですよ」

 

 


 

▶次の文を読み103~105の問いに答えよ。

Aちゃん(1歳0か月、女児)は、つかまり立ちをしようとしてテーブルの上に手をかけたところ、熱い味噌汁の入ったお椀をひっくり返して前胸部と右前腕に熱傷を負ったため母親とともに救急外来を受診した。来院時、Aちゃんは、体温36.8℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、血圧90/60mmHgであり、機嫌が悪く泣いている。

 

▶午前103

Aちゃんの前胸部と右前腕には発赤と一部に水疱がみられ、看護師が創部に軽く触れると激しく泣いた。
Aちゃんの熱傷の受傷深度として考えられるのはどれか。

 

  1. Ⅰ度
  2. 浅達性Ⅱ度
  3. 深達性Ⅱ度
  4. Ⅲ度

 

 


 

▶午前104

Aちゃんは、創部の処置と経過観察のため入院した。処置室で点滴静脈内注射と創部の処置を医師1人と看護師2人で行うことになった。看護師がAちゃんの母親に同席するよう促すと「かわいそうで見ていられるか不安です」と話した。
母親のつらさを受け止めた後の対応で適切なのはどれか。

 

  1. 「Aちゃんがかわいそうですよ」
  2. 「Aちゃんはもっとつらいですよ」
  3. 「Aちゃんが頑張る姿を見届けるべきですよ」
  4. 「Aちゃんにとってお母さんが支えになりますよ」

 

 


 

▶午前105

Aちゃんの創部は治癒傾向にあり、退院して外来で処置を継続することになった。Aちゃんの母親は「子どもに痛い思いをさせてしまいました。私が気を付けないといけませんね」と話している。
家庭内での事故予防について、Aちゃんの母親に指導する内容として優先度が高いのはどれか。

 

  1. 調理の工夫
  2. 重症事故事例の提示
  3. 1歳児の行動の特徴
  4. Aちゃんへの説明の方法

 

 


 

▶次の文を読み106~108の問いに答えよ。

Aちゃんは、在胎37週0日に正常分娩で体重3,200gで出生した。AちゃんのApgar〈アプガー〉スコアは1分後9点、5分後10点であった。出生時は、体温37.1℃、呼吸数42/分、心拍数154/分であり、頭部に産瘤があった。Aちゃんの両親の血液型はB型Rh(+)である。

 

▶午前106

生後1日。Aちゃんは、体重3,100g、体温37.0℃、呼吸数38/分、心拍数142/分で、皮膚に黄染はみられない。Aちゃんは看護師の手指が手掌に触れると握り締めた。オムツ交換時には、暗緑色の便が少量みられた。
Aちゃんの状態として考えられるのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 早産児である。
  2. 頻脈がみられる。
  3. 移行便がみられる。
  4. 把握反射がみられる。
  5. 生理的体重減少の範囲である。

 

 


 

▶午前107

生後3日。Aちゃんは母乳をよく飲み、体重3,050g、体温37.2℃、呼吸数34/分、心拍数136/分である。昨日は排尿6回、排便4回であった。Aちゃんの母親は、Aちゃんの顔の黄染を心配している。Aちゃんの血液検査データは血清総ビリルビン13mg/dLである。
Aちゃんの母親への説明で適切なのはどれか。

 

  1. 「生理的な黄疸です」
  2. 「早発性の黄疸です」
  3. 「光線療法を受けると思います」
  4. 「頭のこぶで黄疸が強くなります」

 

 


 

▶午前108

生後5日、午前9時に沐浴が行われた。Aちゃんは、体重3,210g、体温36.9℃、呼吸数36/分、心拍数138/分である。昨日は排尿7回、排便5回であった。眼脂は認めない。午前11時に母児ともに退院予定である。
退院前のAちゃんへの処置で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 殿部の清拭
  2. 哺乳量の測定
  3. 抗菌薬の点眼
  4. ビタミンK2シロップの与薬

 

 


 

▶次の文を読み109~111の問いに答えよ。

Aさん(25歳、初産婦)は、妊娠40週0日に3,600gの女児を正常分娩した。出血量は250mL、持続した出血はない。分娩後、Aさんは児を見て「かわいい」と言い、授乳している。乳管口の開口数は左右1本ずつである。分娩2時間後、子宮底の位置は臍下1横指で、硬度は良好であった。

 

▶午前109

産褥1日。Aさんは「トイレに行ったら、小さい血の塊が1個出ました」と訴えた。看護師が観察すると、Aさんは、体温36.5℃、脈拍60/分であった。子宮底の位置は臍上1横指で、硬さは昨日より軟らかくなっていた。乳管口の開口数は左右2本ずつである。
このときのAさんへの対応で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 人工乳を勧める。
  2. 腹部の温罨法をする。
  3. ベッド上の安静を勧める。
  4. 子宮底の輪状マッサージをする。

 

 


 

▶午前110

産褥3日。Aさんの体調は回復してきているが「急にお乳全体が張ってきて痛い」と言う。看護師が観察するとAさんは体温37.0℃、脈拍70/分であった。授乳前は両乳房が腫脹し、乳管口の開口数は左右4本ずつあり、移行乳がみられた。授乳後は両乳房の腫脹が軽減した。
Aさんの状態として考えられるのはどれか。

 

  1. 乳腺炎
  2. 産褥熱
  3. 乳房緊満
  4. 乳管閉塞

 

 


 

▶午前111

産褥5日。母児ともに経過は順調で、本日、退院予定である。Aさんの乳汁分泌は良好で自律授乳をしており、1回の授乳時間は15分である。児は3,690g、昨日は排尿8回、排便4回であった。Aさんは「家に帰っても、このまま母乳で育てたい」と言う。
このときの看護師のAさんへの説明で正しいのはどれか。

 

  1. 1日6回の授乳にする。
  2. 昼間は乳房に冷湿布をする。
  3. 蛋白質を多く含む食品を摂る。
  4. 児の排尿は1日1回あればよい。

 

 


 

▶次の文を読み112~114の問いに答えよ。

Aさん(35歳、女性)は、右肋骨の骨折で2日前に整形外科病棟に入院した。上半身に多数の内出血のあとがあり、受け持ち看護師がAさんに話を聞いた。Aさんは、夫は機嫌が悪いと暴力を振るい、時には投げ飛ばすこともあり、今回も夫に殴られて骨折したと話した。Aさんは、毎日面会に来る夫に非常におびえており「今話したことは夫には絶対に言わないでほしい。骨折の処置だけしてください」と言う。Aさんは専業主婦で夫と2人で暮らしており、近くに親類や知り合いはいない。

 

▶午前112

受け持ち看護師の対応で適切なのはどれか。

 

  1. 夫にも事情を確認する。
  2. 夫の暴力について今後は話題にしない。
  3. Aさんから夫に暴力をやめるように伝えることを勧める。
  4. 病院から警察に通報する必要があることをAさんに伝える。

 

 


 

▶午前113

Aさんには、不眠や急におびえたように震え出す様子がみられた。鎮痛薬を増量したが、骨折による痛みは全く軽減していない。睡眠薬も開始したが、不眠も改善していない。受け持ち看護師はどのように対応したらよいか分からず、リエゾン精神看護を専門とする看護師に相談した。
リエゾン精神看護を専門とする看護師の介入として適切なのはどれか。

 

  1. Aさんと夫が話し合う場を設定する。
  2. 精神科病棟への転棟を看護師長に指示する。
  3. リラクセーション法による介入を受け持ち看護師と計画する。
  4. 睡眠薬の増量を主治医と相談するよう受け持ち看護師に伝える。

 

 


 

▶午前114

Aさんの今後の治療に向けて、病院内でチームを編成することになった。
チームに組み入れる専門職で優先度が高いのはどれか。

 

  1. 栄養士
  2. 理学療法士
  3. 作業療法士
  4. 心理専門職

 

 


 

▶次の文を読み115~117の問いに答えよ。

Aさん(58歳、男性)は、3年前に直腸癌と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後Aさんは直腸癌を再発し、治療を行ったが効果がなく、腹部の癌性疼痛を訴えたため、疼痛をコントロールする目的で入院していた。Aさんは「自宅で療養したい。痛みは取り除いてほしいが、延命治療は望まない」と在宅療養を希望した。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し、食事は食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少している。Aさんの家族は56歳の妻と他県で仕事をしている長女である。

 

▶午前115

Aさんは退院後、訪問診療と訪問看護を利用することになった。
訪問看護師が、Aさんと家族に説明する内容で適切なのはどれか。

 

  1. 「お風呂に入るのはやめましょう」
  2. 「自宅ではベッド上で安静にしてください」
  3. 「ストーマのパウチの交換をお手伝いします」
  4. 「ストーマがあるので副作用の便秘は心配ありません」

 

 


 

▶午前116

退院後、Aさんは痛みが強くなってきた。医師はオキシコドン塩酸塩を増量したが、Aさんは眠気が強くなり「薬を飲みたくない」と訴えた。そのため、フェンタニル貼付剤に切り替え、レスキューとしてモルヒネ塩酸塩が処方された。
訪問看護師によるAさんの家族への指導で適切なのはどれか。

 

  1. 保管用の金庫を準備する。
  2. フェンタニル貼付剤は痛みのある部位に貼る。
  3. フェンタニル貼付剤は痛みが出始めたら交換する。
  4. 残ったオキシコドン塩酸塩は医療機関に返却する。

 

 


 

▶午前117

Aさんの傾眠傾向が強まり、時々無呼吸がみられるようになった。Aさんは食事や水分の摂取量は少ないが、疼痛を訴えることはない。Aさんの妻は「できればこのまま自宅でみていきたい」と話している。
Aさんを自宅で看取るための訪問看護師の対応として適切なのはどれか。

 

  1. 高カロリー輸液の開始を医師と相談する。
  2. 24時間の継続した観察をAさんの家族へ指導する。
  3. 仕事を辞めて介護を行うようにAさんの長女を説得する。
  4. 今後起こりうる身体症状の変化をAさんの家族へ説明する。

 

 


 

▶次の文を読み118・119の問いに答えよ。

Aさん(65歳、男性)は、大動脈弁狭窄症で大動脈弁置換術が実施された。術後2日、Aさんは集中治療室に入室中である。Aさんは中心静脈ライン、心囊・縦隔ドレーン、胸腔ドレーン、動脈ライン、3本の末梢静脈ライン、膀胱留置カテーテルが挿入されている。Aさんの意識は清明で、呼吸状態、循環動態は安定しているが、挿入されているライン類を気にする様子がみられる。

 

▶午前118

ライン類の抜去事故を予防するための看護師の対応として最も適切なのはどれか。

 

  1. ラインを挿入している上肢をシーネで固定する。
  2. 抜去できるラインはないか医師に相談する。
  3. 1時間毎にAさんの状態を観察する。
  4. 鎮静薬を使用する。

 

 


 

▶午前119

術後3日。Aさんは、術後のバイタルサインも安定しているため、一般病室に転室となった。現在は末梢静脈ラインと胸腔ドレーンが挿入されている。
Aさんのドレーン管理について正しいのはどれか。

 

  1. ドレーンバッグは挿入部より高い位置で保持する。
  2. 体位変換時は胸腔ドレーンをクランプする。
  3. 持続的に陰圧となっているか観察する。
  4. ドレーンのミルキングは禁忌である。

 

 


 

▶次の文を読み91~93の問いに答えよ。

Aさん(48歳、男性、会社員)は、8年前から高血圧症、脂質異常症および労作性狭心症に対して内服治療をしていた。胸部絞扼感が時々出現するため、経皮的冠動脈形成術〈PCI〉を実施することになった。Aさんは身長165cm、体重80kgである。午前9時過ぎから左橈骨動脈を穿刺し、狭窄部位である左冠状動脈にステント留置術が行われ、午前11時ころに終了した。

 

▶午後91

経皮的冠動脈形成術〈PCI〉終了後、穿刺部位を圧迫固定した。気分不快などの症状はない。
術後のAさんへの説明で適切なのはどれか。

 

  1. 「すぐに歩行できます」
  2. 「夕食まで食事はできません」
  3. 「2日後までシャワー浴はできません」
  4. 「左手首の圧迫固定は明日の朝まで行います」

 

 


 

▶午後92

経皮的冠動脈形成術〈PCI〉終了後も点滴静脈内注射が継続され、抗血小板薬と抗菌薬の投与が行われた。その後、看護師はAさんの穿刺部位の出血がないことを確認した。
次に行う観察で最も注意すべき項目はどれか。

 

  1. 発熱
  2. 麻痺症状
  3. 皮膚の黄染
  4. 穿刺部位の感染徴候

 

 


 

▶午後93

術後3日に退院することになった。
Aさんに対する退院指導の内容として適切なのはどれか。

 

  1. 「職場復帰は2週間後からにしましょう」
  2. 「3か月後の目標体重を65kgにしましょう」
  3. 「狭心症の症状が再度現れる可能性があります」
  4. 「退院後に穿刺部から出血する危険性があります」

 

 


 

▶次の文を読み94~96の問いに答えよ。

Aさん(43歳、男性、会社員)は、1か月前に右頸部の腫瘤に気付き、自宅近くの診療所を受診し、大学病院を紹介された。検査の結果、Aさんは、非Hodgkin〈ホジキン〉リンパ腫と診断され、縦隔リンパ節腫大による上大静脈の圧迫も確認され、化学療法導入のため入院した。Aさんは「悪性リンパ腫と言われたときにはショックだったけど、化学療法は有効であると聞いて、頑張ろうと思っている」と話す。入院時、Aさんは体温37.5℃、呼吸数18/分、脈拍84/分、血圧124/64mmHgであった。血液検査データは、赤血球302万/μL、Hb10.3g/dL、白血球6,400/μL、総蛋白7.6g/dLであった。

 

▶午後94

入院当日、Aさんは看護師に「最近、なんとなく手がむくんでいるような気がする」と言う。
Aさんの手のむくみの原因として可能性が高いのはどれか。

 

  1. 発熱
  2. 貧血
  3. 低蛋白血症
  4. 上大静脈の圧迫

 

 


 

▶午後95

入院後4日。Aさんは化学療法としてCHOP療法(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)を行うことになった。
開始前のAさんへの説明で適切なのはどれか。

 

  1. 「高齢の人より副作用は少ないでしょう」
  2. 「明日から加熱食となります」
  3. 「3日目ころから脱毛が始まります」
  4. 「5日目ころから口内炎ができやすくなります」

 

 


 

▶午後96

治療は正午から開始され、午後5時ころから胸やけと悪心が出現した。その後、Aさんは制吐薬を追加投与され、症状は軽減した。それ以降、Aさんに悪心・嘔吐はないが、翌日も食欲がなく、食事は1/4程度の摂取であった。治療後3日には症状が改善し、食事は全量摂取できた。Aさんは「楽になったけど、やっぱりつらかった。思い出すだけでもちょっと気持ち悪くなる」と話す。
治療後3日までの状況を踏まえて、次回の治療時の対応で最も適切なのはどれか。

 

  1. 治療前日の夕食を控えてもらう。
  2. 治療薬の減量を医師に相談する。
  3. 1日1,000mLの水分摂取を促す。
  4. 病院食以外は食べないよう指導する。
  5. 治療前の制吐薬の追加投与を検討する。

 

 


 

▶次の文を読み97~99の問いに答えよ。

Aさん(75歳、女性)は、娘と2人で暮らしている。5年前にAlzheimer〈アルツハイマー〉病と診断された。半年前から食欲不振が続き体重減少がみられ受診した。検査の結果、胃癌と診断され胃全摘出術が行われた。入院時の改訂版長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉16点、Mini-Mental State Examination〈MMSE〉18点。

 

▶午後97

Aさんは、術後1日の深夜に大きな声で娘の名前を呼び「ここはどこ」と叫びながらベッド柵をたたく行動がみられた。
このときに最初に行う対応として適切なのはどれか。

 

  1. 上肢の抑制を行う。
  2. 睡眠薬を与薬する。
  3. 娘に電話して来院してもらう。
  4. 病院に入院していると説明する。

 

 


 

▶午後98

術後1週間が経過した。Aさんは日中は病室で眠っていることが多いが、夜間は病棟内の廊下を徘徊している。
Aさんへの看護で最も適切なのはどれか。

 

  1. 朝は無理に起こさない。
  2. 午後にレクリエーション活動を計画する。
  3. 夕食の時間を就寝前に変更する。
  4. 夜間は病室の天井の電気をつけておく。

 

 


 

▶午後99

術後の経過は良好で2週間が経過した。食事は全粥、軟菜を8割程度摂取している。
娘に対するAさんの退院後の食事指導で適切なのはどれか。

 

  1. 食後の安静臥床を勧める。
  2. 食物繊維を多く含む食品の摂取を勧める。
  3. 1日の食事量を6~8回に分けて食べることを勧める。
  4. 食事時間が長くなっても満腹になるまで摂取するように勧める。

 

 


 

▶次の文を読み100~102の問いに答えよ。

Aちゃん(生後1か月、男児)は、2日前から嘔吐があり、昨日は噴水様嘔吐が5回あったため外来を受診し入院した。Aちゃんは体重4,200g、体温36.8℃、呼吸数36/分、心拍数120/分である。眼球結膜に黄染を認めない。上腹部に腫瘤を触知する。Aちゃんの血液検査データは、赤血球540万/μL、Ht45%、白血球10,100/μL、血小板58.6万/μL、アルブミン4.4g/dL、Na140mEq/L、K3.5mEq/L、Cl92mEq/L、動脈血pH7.48であった。

 

▶午後100

Aちゃんは入院時にも胃液様の嘔吐がみられた。
Aちゃんの現在の状態で考えられるのはどれか。

 

  1. 代謝性アシドーシス
  2. 呼吸性アシドーシス
  3. 代謝性アルカローシス
  4. 呼吸性アルカローシス

 

 


 

▶午後101

超音波検査と上部消化管造影の結果、Aちゃんは肥厚性幽門狭窄症と診断された。硫酸アトロピンによる保存療法で効果がなければ手術の予定である。硫酸アトロピンの静脈内注射を開始後、Aちゃんの嘔吐が消失したため、授乳を再開した。
授乳の方法で適切なのはどれか。

 

  1. 自律授乳にする。
  2. 授乳前後に排気する。
  3. 水平に抱いて授乳する。
  4. 授乳後は左向きに寝かせる。

 

 


 

▶午後102

その後もAちゃんは嘔吐はなく体重も増加したため、硫酸アトロピンの投与方法を静脈内注射から内服に変更することになった。
母親に説明する内容で最も適切なのはどれか。

 

  1. 「授乳後に飲ませてください」
  2. 「内服後に顔が赤くなることがあります」
  3. 「3日間嘔吐がなければ内服は中止になります」
  4. 「便に血が混じることがありますが心配はありません」

 

 


 

▶次の文を読み103~105の問いに答えよ。

A君(8歳、男児)は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。1か月前に扁桃炎に罹患した以外は既往歴に特記すべきことはない。扁桃炎は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、溶連菌感染後急性糸球体腎炎と診断されて入院した。入院時、A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍は80/分、整で血圧132/80mmHgであった。

 

▶午後103

A君の入院時の看護計画で適切なのはどれか。

 

  1. 水分摂取を促す。
  2. 背部の冷罨法を行う。
  3. 1日3回の血圧測定を行う。
  4. 食事の持ち込みを許可する。

 

 


 

▶午後104

入院3日目。両眼瞼の浮腫、肉眼的血尿は続いていた。看護師がバイタルサインを測定していると、A君は「頭が痛い。気持ち悪い」と訴えた。A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧142/86mmHgであった。
この状況からA君に起こりうる症状で注意するのはどれか。

 

  1. 耳痛
  2. 鼻閉
  3. 視野欠損
  4. 意識障害

 

 


 

▶午後105

入院後2週間が経過した。症状は軽快したが床上安静は続いている。仲が良かった同じ病室の児が退院して、A君はイライラして母親をたたくこともある。A君の母親は、毎日昼食後から夕食後まで面会をしている。
A君のストレスに対する看護師の対応で適切なのはどれか。

 

  1. 「家にすぐ帰れるから頑張ろう」
  2. 「お母さんにずっといてもらおう」
  3. 「好きなだけテレビを観ていいよ」
  4. 「ベッドに寝たままプレイルームに行こう」

 

 


 

▶次の文を読み106~108の問いに答えよ。

Aさん(17歳、女子、高校生)は、3か月前から月経初日に腹痛や腰痛が生じて、学校を休むようになったため婦人科を受診した。Aさんの月経周期は26~34日、持続日数は4~6日である。Aさんはコーヒーを毎朝1杯飲んでおり、運動習慣はない。Aさんは身長162cm、体重55kgであり、既往歴に特記すべきことはない。

 

▶午後106

看護師はAさんの最近の月経状況について情報収集をした。月経時は普通サイズのパッドで対処しており、凝血塊が混じることはない。9月と10月のカレンダーを示す。
ただし、○は月経日を示す。
103pm106
今回のAさんの月経周期を求めよ。

 

解答: ①②日

 

 


 

▶午後107

Aさんの月経のアセスメントで適切なのはどれか。

 

  1. 月経前症候群
  2. 月経困難症
  3. 希発月経
  4. 過多月経

 

 


 

▶午後108

診察の結果、器質的病変は確認されなかった。Aさんは「生活で何か気を付けることはありますか」と尋ねた。
Aさんへの月経時の生活指導で適切なのはどれか。

 

  1. 安静の保持
  2. 腰部の温罨法
  3. コーヒー摂取量の増量
  4. 腹部を締めつける下着の着用

 

 


 

▶次の文を読み109~111の問いに答えよ。

Aさん(32歳、男性、会社員)は、2年前にうつ病による入院歴がある。Aさんは仕事中に「新しい営業戦略を考えついた」と上司に大声でまとまりのない話を続け、止めようとすると激怒するようになった。会社から連絡を受けたAさんの両親に付き添われて精神科を受診したところ、Aさんは双極性障害と診断され入院した。

 

▶午後109

Aさんは常に動き回り、次々と他の患者に一方的に話しかけている。看護師が止めようとすると、Aさんは「自分は営業職なんだから、人と話すのは得意なんだ。邪魔しないでほしい」と強い語調で言い返してくる。
看護師の対応で優先されるのはどれか。

 

  1. 家族に付き添いを依頼する。
  2. Aさんを静かな場所へ誘導する。
  3. Aさんに病気に関する説明をする。
  4. 納得できるまで看護師に話すよう促す。

 

 


 

▶午後110

入院後3日が経過した。Aさんは自分の病室にいることはほとんどなく、自宅や会社に頻繁に電話したり、デイルームでノートに書き続けるなど、いつも忙しそうに過ごしている。食事の時間も落ち着かず、摂取量は毎食1/3から1/4程度である。
看護師の対応で適切なのはどれか。

 

  1. Aさんの食事を介助する。
  2. Aさんが栄養指導を受けられるよう調整する。
  3. Aさんに食事の摂取量が不足している事実を伝える。
  4. Aさんが自分から食事をしたい気持ちになるのを待つ。

 

 


 

▶午後111

入院後1週間が経過し、Aさんの食事摂取量は増えたが、他の患者への過度な干渉や、自宅への頻繁な電話は続いている。Aさんは「以前は仕事をしすぎて疲れただけで病気ではない。今すぐ退院して仕事に戻りたい」と話しているが、主治医は退院を許可していない。
看護師の対応で適切なのはどれか。

 

  1. Aさんの上司に配置転換を相談する。
  2. Aさんに入院前の言動の問題点を指摘する。
  3. Aさんの両親に入院の継続を説得してもらう。
  4. Aさんと現時点で可能なことや困難なことを確認する。

 

 


 

▶次の文を読み112~114の問いに答えよ。

Aさん(40歳、男性)は、大学1年生のときに統合失調症を発症し、精神科病院に20年入院している。今回、退院して両親と同居することになった。入院中は定期的に作業療法に参加しており、日常生活は自立している。服薬は自己管理となっているが、時々飲み忘れることがある。

 

▶午後112

Aさんは1週間後に退院する予定だが「退院したら薬を飲むのはやめようかな」と看護師に話すことがある。時々幻聴に関して訴えがあり、睡眠が不規則になる。
退院後Aさんが利用するサービスで最も適切なのはどれか。

 

  1. 訪問介護
  2. 精神科作業療法
  3. 精神科訪問看護
  4. 訪問リハビリテーション

 

 


 

▶午後113

退院後3か月、Aさんは処方どおりに服薬している。Aさんの母親から「退院してからずっと1日中家の中で何もせず過ごしています。夫は本人に働くよう言っています」と看護師に相談があった。
母親への対応として最も適切なのはどれか。

 

  1. 「もう一度入院を考えてみますか」
  2. 「アルバイトを探してはいかがですか」
  3. 「Aさんはどう考えているようですか」
  4. 「お薬の調整を主治医に相談してみましょうか」

 

 


 

▶午後114

Aさんは受診時に「毎日父親に責められます。実家を出て生活してみたいです」と訴えた。Aさんに単身生活の経験はない。
Aさんに勧める社会資源で最も適切なのはどれか。

 

  1. 自立訓練〈生活訓練〉
  2. 小規模多機能型居宅介護
  3. 短期入所〈ショートステイ〉
  4. 共同生活援助〈グループホーム〉

 

 


 

▶次の文を読み115~117の問いに答えよ。

Aちゃん(2歳4か月、女児)は、母と会社員の父と3人で暮らしている。Aちゃんは、脳性麻痺で寝たきりのため全介助で在宅療養をしていた。3か月前に、誤嚥性肺炎を発症して緊急入院し、気管切開をして人工呼吸器を装着した。現在、呼吸状態は安定しているが、啼泣時に気道閉塞があるため、夜間のみ人工呼吸器で呼吸管理を継続することになった。Aちゃんは自宅に戻って訪問看護を利用する予定である。身体障害者手帳(肢体不自由1級)を所持している。

 

▶午後115

Aちゃんの家族に必要な人工呼吸器による呼吸管理の指導の内容について適切なのはどれか。

 

  1. アラーム音は即座に消音する。
  2. 人工呼吸器の設定は変更してもよい。
  3. 加湿器の滅菌蒸留水は2日ごとに交換する。
  4. 気管カニューレ抜去時は新しいものを挿入する。

 

 


 

▶午後116

Aちゃんの家族への指導は順調に行われ退院することになった。
Aちゃんの退院に向けて訪問看護師が連携をとる職種はどれか。

 

  1. 保健師
  2. 保育士
  3. 社会教育主事
  4. 介護支援専門員

 

 


 

▶午後117

Aちゃんの母親から「家で育てることがこんなに大変だとは思わなかった。疲れました」と訪問の際に訴えがあった。
Aちゃんの母親の話を聞いた後の訪問看護師の対応として最も適切なのはどれか。

 

  1. 「すぐに入院ができる病院を探します」
  2. 「お母さんが頑張らないと駄目ですよ」
  3. 「お父さんに休職してもらいましょうか」
  4. 「ヘルパーさんに来てもらうことを検討しましょうか」

 

 


 

▶次の文を読み118~120の問いに答えよ。

午前6時30分、A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わりA県北部を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生したと院内放送があった。

 

▶午後118

病棟看護師が発災直後にとる行動で最も優先するのはどれか。

 

  1. 病棟内の患者の安全確認
  2. 病院外への患者の避難誘導
  3. 水道・ガスの被害状況の確認
  4. 患者への病棟内は安全という通知

 

 


 

▶午後119

多くの傷病者が病院に運ばれてきた。医師の指示により看護師がトリアージを行った。
誤っているのはどれか。

 

  1. 歩行できているか確認する。
  2. 呼吸をしているか確認する。
  3. 血圧を測定する。
  4. 従命反応をみる。

 

 


 

▶午後120

看護師はトリアージを待っている被災者の1人が床に倒れているのを発見した。
看護師が最初に行う対応で適切なのはどれか。

 

  1. 自動体外式除細動器〈AED〉を装着する。
  2. 呼びかけに対する反応を確認する。
  3. 胸骨圧迫を開始する。
  4. 大声で人を呼ぶ。

 

 


 

資料 厚生労働省「第100回保健師国家試験、第97回助産師国家試験、第103回看護師国家試験及び第103回看護師国家試験(追加試験)の問題および正答について

注  当ページに掲載する解説は、看護師国家試験を解く上での理解しやすさを重視しているため、本来はより専門的・学術的な説明や議論がある部分を一部省略しています。正確な情報を掲載するように努めていますが、特に医療・看護行為や疾病、薬剤等の説明において、その正確性を保証するものではありませんので、学習以外での使用はお控え下さい。

 

 

▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 保健師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 医師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 薬剤師国家試験に出る国民衛生の動向