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看護師国家試験必修問題まとめ(2)【看護の倫理・対象】 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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看護師国家試験必修問題まとめ(2)【看護の倫理・対象】

看護師国家試験の必修問題の詳細については、看護師国家試験必修問題まとめ(1)【国民衛生の動向対応】をご確認下さい。

 

当ページでは、保健師助産師看護師国家試験出題基準の必修問題の大項目として示される「看護における倫理」「人間のライフサイクル各期の特徴と生活」「看護の対象としての患者と家族」を中心に、第112回から第102回看護師国家試験までの必修問題の中からピックアップし、解説とともに掲載します。

 

必修問題まとめ(1)【国民衛生の動向対応】必修問題まとめ(3)【人体の構造と機能・健康障害・薬物】必修問題まとめ(4)【看護技術】と合わせて、11年分のほぼすべての必修問題を網羅していますので、学習や確認にご活用下さい。

 

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国民衛生の動向 2023/2024

 

発売日:2023.8.29

定価:2,970円(税込)

432頁・B5判

雑誌コード:03854-08

 

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ネット書店

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電子書籍

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▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

 

必修問題目次

看護における倫理

人間の特性

人間のライフサイクル各期の特徴と生活

  • 新生児・乳幼児期
  • 学童期
  • 思春期・青年期
  • 成人期
  • 更年期
  • 老年期

看護の対象としての患者と家族

 

 

看護における倫理

倫理原則

  • 看護実践における倫理原則として、「自律尊重」「無危害」「善行」「公正と正義」「誠実と忠誠」の5原則がある。
  • 善行の原則は、患者のために最善を尽くすことをいう(患者の症状、感情に合わせた最良の医療・看護提供など)。

  

▶102回午後4

倫理原則の「善行」はどれか。

 

  1. 患者に身体的損傷を与えない。
  2. 患者に利益をもたらす医療を提供する。
  3. すべての人々に平等に医療を提供する。
  4. 患者が自己決定し選択した内容を尊重する。

 

 

看護師の倫理綱領

国際看護師協会〈ICN〉による看護師の倫理綱領では、看護師の基本的な看護の責任として、「健康の増進」「疾病の予防」「健康の回復」「苦痛の緩和と尊厳ある死の推奨」を挙げている。

  

▶106回午後5

国際看護師協会〈ICN〉による看護師の倫理綱領における看護師の基本的責任はどれか。

 

  1. 疾病の回復
  2. 医師の補助
  3. 苦痛の緩和
  4. 薬剤の投与

 

 

 

人間の特性

QOL(生活の質)

QOL(Quality of Life)は生活の質と訳され、本人の満足感が重要な尺度である。

  

▶107回午前5

QOLを評価する項目で最も重要なのはどれか。

 

  1. 高度医療の受療
  2. 本人の満足感
  3. 乳児死亡率
  4. 生存期間

 

 

マズローの欲求階層説

マズローの欲求階層説では、低階層から、「生理的(食事、排泄、睡眠等)欲求」「安全(危険回避)の欲求」「社会的(所属・愛情)欲求」「自尊(承認)の欲求」「自己実現の欲求」となっており、人間は低階層の欲求が満たされると高階層の欲求に移っていくことをあらわす。

  

▶102回午後5

マズロー, A. H.の基本的欲求階層論で最も低次の欲求はどれか。

 

  1. 自己実現の欲求
  2. 所属と愛の欲求
  3. 生理的欲求
  4. 安全の欲求

 

 


 
▶108回午後6

マズロー, A. H.の基本的欲求の階層で、食事・排泄・睡眠の欲求はどれか。

 

  1. 安全の欲求
  2. 自己実現の欲求
  3. 承認の欲求
  4. 生理的欲求

 

 


 
▶111回午前6改題・104回午後5類問

マズロー, A. H.の基本的欲求の階層で社会的欲求はどれか。

 

  1. 安全の欲求
  2. 帰属の欲求
  3. 自己実現の欲求
  4. 睡眠の欲求

 

 


 
▶109回午後17

マズロー, A. H.の基本的欲求の階層構造で承認の欲求はどれか。

 

  1. 尊重されたい。
  2. 休息をとりたい。
  3. 他人と関わりたい。
  4. 自分の能力を発揮したい。

 

 


 
▶107回午後25

マズロー, A. H.の基本的欲求階層論で最高次の欲求はどれか。

 

  1. 安全の欲求
  2. 承認の欲求
  3. 生理的欲求
  4. 自己実現の欲求
  5. 所属と愛の欲求

 

 

フィンクの危機モデル

臨床場面等で、危機的状況に対する過程を模式的に表した危機モデルを用いた対応がなされる。そのうち、フィンクは、①衝撃、②防御的退行、③承認、④適応の4段階を示し、感情的・防御的な対応から問題解決型の対応になっていく過程を表している。

  

▶111回午後6

フィンク, S. L.の危機モデルで第2段階はどれか。

 

  1. 衝撃
  2. 承認
  3. 適応
  4. 防御的退行

 

 

キューブラー・ロスの死にゆく人の心理変化

キューブラー・ロスは、死にゆく人の心理の変化を、①否認と孤立、②怒り、③取引、④抑うつ、⑤受容の5段階で捉え、自己防衛的態度から死の受容までのモデルを示した。

  

▶106回午後12

キューブラー・ロス, E.による死にゆく人の心理過程で第2段階はどれか。

 

  1. 死ぬことへの諦め
  2. 延命のための取り引き
  3. 死を認めようとしない否認
  4. 死ななければならないことへの怒り

 

 


 
▶110回午前13

キューブラー・ロス, E.による死にゆく人の心理過程で第5段階はどれか。

 

  1. 怒り
  2. 否認
  3. 死の受容
  4. 取り引き

 

 

セリエのストレス反応

セリエは、精神的緊張(ストレッサー)を受けたときに生体に起きる一定の反応(ストレス反応)を提唱した。

  

▶108回午前3

セリエ, H.が提唱した理論はどれか。

 

  1. 危機モデル
  2. ケアリング
  3. セルフケア
  4. ストレス反応

 

 

 

人間のライフサイクル各期の特徴と生活:新生児・乳幼児期

原始反射

生後すぐの新生児からみられる原始反射として、手に刺激を与えた際に握ろうとする手掌把握反射、外部からの刺激に対して両手を広げて抱きつくようなモロー反射があり、これらは生後3~4か月で消失する。

  

▶110回午前6・107回午前6類問

出生時からみられ、生後4か月ころに消失する反射はどれか。

 

  1. 手掌把握反射
  2. 足底把握反射
  3. パラシュート反射
  4. Babinski〈バビンスキー〉反射

 

 


 
▶103回午前6

出生時からみられ、生後3か月ころに消失する反射はどれか。

 

  1. 足踏み反射
  2. パラシュート反射
  3. Moro〈モロー〉反射
  4. Babinski〈バビンスキー〉反射

 

 

乳児の発達目安

DENVERⅡ(デンバー発達判定法)が示す乳児の粗大運動の発達目安では、3~4か月に首のすわり、5~6か月に寝返り、7~8か月にお座り、9~10か月につかまり立ちとされる。

  

▶108回午後7

生後4か月の乳児の発達を評価するのはどれか。

 

  1. 寝返り
  2. お座り
  3. 首のすわり
  4. つかまり立ち

 

 

幼児の発達目安

DENVERⅡ(デンバー発達判定法)が示す幼児の粗大運動の発達目安では、けんけん〈片足跳び〉は運動バランスの発達する3歳半~4歳とされる。

  

▶112回午前7

運動機能の発達で3歳以降に獲得するのはどれか。

 

  1. 階段を昇る。
  2. ひとりで立つ。
  3. ボールを蹴る。
  4. けんけん〈片足跳び〉をする。

 

 

乳児期の分離不安・人見知り

生後6〜8か月ころの乳児期には身近な家族等の顔を見分け、応答的な愛着関係がみられるようになり、親から離されることへの分離不安や、知らない相手には人見知りがはじまる。

  

▶102回午後8

乳児期の特徴はどれか。

 

  1. 分離不安
  2. 第一次反抗期
  3. ギャングエイジ
  4. 自我同一性の確立

 

 


 
▶104回午後6

乳幼児で人見知りが始まる時期はどれか。

 

  1. 生後1〜2か月
  2. 生後6〜8か月
  3. 生後18〜24か月
  4. 生後36〜42か月

 

 

乳児期の発達課題

エリクソンが示す発達課題では、乳児期は母親に対する基本的信頼感を得るため、基本的信頼感対不信感の葛藤が生じる。

  

▶108回午後8

エリクソン, E. H.の乳児期の心理・社会的発達段階で正しいのはどれか。

 

  1. 親密
  2. 同一性
  3. 自主性
  4. 基本的信頼

 

 

乳児期の呼吸の型

  • 新生児期や乳児期では、横隔膜を上下に動かす腹式呼吸が中心である。
  • 7~8歳ころの学童期以降は胸式呼吸が優位となり、その間の幼児期後期ころは両者を組み合わせた胸腹式呼吸がみられる。

  

▶109回午後7

乳児期における呼吸の型はどれか。

 

  1. 肩呼吸
  2. 胸式呼吸
  3. 腹式呼吸
  4. 胸腹式呼吸

 

 

新生児の生理的体重減少

出生後すぐの新生児は、母乳を飲む量が少ない一方で呼気や皮膚から水分が喪失(不感蒸泄)するため、生後3日ころには一時的に体重が減少する生理的体重減少が起こる。

  

▶112回午後7

正期産の新生児が生理的体重減少によって最低体重になるのはどれか。

 

  1. 生後3〜5日
  2. 生後8〜10日
  3. 生後13〜15日
  4. 生後18〜20日

 

 

乳幼児の身体の発達

出生時の平均体重は約3kgで、3か月ごろには約2倍、1年ごろには約3倍となる。また、出生時の平均身長は約50cmで、1年ごろには約1.5倍、4年ごろには約2倍となる。

  

▶106回午前6・102回午後6類問

標準的な発育をしている乳児の体重が出生時の体重の約2倍になる時期はどれか。

 

  1. 生後3か月
  2. 生後6か月
  3. 生後9か月
  4. 生後12か月

 

 

乳歯

乳歯は、生後6~8か月ころから生え始め、2~3歳ころには上下各10本、計20本生えそろう。

  

▶110回午後7

乳歯がすべて生えそろう年齢はどれか。

 

  1. 0〜1歳
  2. 2〜3歳
  3. 4〜5歳
  4. 6〜7歳

 

 


 
▶102回午前7

乳歯がすべて生えそろったときの本数はどれか。

 

  1. 16本
  2. 20本
  3. 24本
  4. 28本

 

 

大泉門の閉鎖

大泉門は頭頂骨と前頭骨に囲まれたくぼみであり、成長とともに縮んで1歳6か月ころに閉鎖する。

  

▶112回午後6

大泉門が閉鎖する時期に最も近いのはどれか。

 

  1. 6か月
  2. 1歳6か月
  3. 2歳6か月
  4. 3歳6か月

 

 

乳幼児の脳重量の発達

脳重量は出生時には成人の4分の1程度であるが、乳幼児期に急速に発達し、乳児期には50%、幼児後期の5〜6歳ころには成人の90%に達する。

  

▶102回午後7

標準的な発育をしている児において脳重量が成人の約90%に達する年齢はどれか。

 

  1. 5〜6歳
  2. 8〜9歳
  3. 11〜12歳
  4. 15〜16歳

 

 

 

人間のライフサイクル各期の特徴と生活:学童期

学童期の特徴

エリクソンが示す発達課題では、学童期(5歳から13歳ころ)には様々な課題の達成に挑戦して他者と比べた有能感を獲得する過程で、勤勉性対劣等感の葛藤が生じる。

  

▶112回午後8

エリクソンが提唱する発達理論において、学童期に達成すべき心理社会的課題はどれか。

 

  1. 親密 対 孤立
  2. 自律性 対 恥・疑惑
  3. 勤勉性 対 劣等感
  4. 自我同一性〈アイデンティティ〉の確立 対 自我同一性〈アイデンティティ〉の拡散

 

 

 

人間のライフサイクル各期の特徴と生活:思春期・青年期

思春期の特徴

思春期には、依存と独立のアンビバレント〈両価的〉な感情を持ちながらも、自我同一性の確立の過程で、親からの心理的離乳、年長者の価値観への拒絶、同世代の仲間との価値観の共有がみられる(第2反抗期)。

  

▶107回午前7

思春期にみられる感情の特徴はどれか。

 

  1. 情緒的に安定し穏やかになる。
  2. 思い通りにならないと泣き叫ぶ。
  3. 親に対して強い愛情表現を示す。
  4. 依存と独立のアンビバレント〈両価的〉な感情をもつ。

 

 


 
▶103回午後24

思春期に特徴的にみられるのはどれか。

 

  1. 愛着行動
  2. 分離不安
  3. 自己同一性の確立
  4. 基本的信頼関係の確立

 

 


 
▶104回午前6

思春期の子どもの親に対する行動の特徴で適切なのはどれか。

 

  1. 親からの干渉を嫌うようになる。
  2. 親と離れると不安な様子になる。
  3. 親に秘密を打ち明けるようになる。
  4. 親からの助言を素直に聞けるようになる。

 

 


 
▶108回午前9

思春期にある人が親密な関係を求める対象はどれか。

 

  1. 教師
  2. 祖父母
  3. 友人
  4. 両親

 

 

男子の第二次性徴(精通)

思春期に起こる第二次性徴では、男子で精通(初めての射精)がみられ、中学3年生ころには半数以上が経験するとされる。

  

▶110回午後8・106回午前7類問

男子の第二次性徴による変化はどれか。

 

  1. 精通
  2. 骨盤の拡大
  3. 皮下脂肪の増加
  4. 第1大臼歯の萌出

 

 

第二次性徴の発現に関与するホルモン

思春期に下垂体から黄体形成ホルモン卵胞刺激ホルモンが分泌されることで、男子ではアンドロゲン(テストステロン)が、女子では卵胞ホルモン(エストロゲン)がつくられ、第二次性徴が発現・成熟する。

  

▶109回午前5

第二次性徴の発現に関与するホルモンはどれか。

 

  1. 抗利尿ホルモン〈ADH〉
  2. 黄体形成ホルモン〈LH〉
  3. 副甲状腺ホルモン〈PTH〉
  4. 甲状腺刺激ホルモン〈TSH〉

 

 


 
▶103回午後5

思春期に分泌が増加するホルモンはどれか。

 

  1. グルカゴン
  2. オキシトシン
  3. カルシトニン
  4. アンドロゲン

 

 

青年期の発達課題

エリクソンが示す発達課題では、青年期(13歳から20歳ころ)は、自分は何者であるかという自己同一性(アイデンティティ)の確立を達成するため、同一性対同一性の混乱の葛藤が生じる。

  

▶109回午後6

エリクソン, E. H.の発達理論で青年期に生じる葛藤はどれか。

 

  1. 生殖性 対 停滞
  2. 勤勉性 対 劣等感
  3. 自主性 対 罪悪感
  4. 同一性 対 同一性混乱

 

 

成人の基礎代謝量

日本人の食事摂取基準(2020年版)で推定された基礎代謝量は、男性は15~17歳(1,610kcal/日)、女性は12~14歳(1,410 kcal/日)で最も高く、青年期以降は加齢に伴って低下していく。

  

▶111回午後8・106回午後8類問・102回午前9類問

次の時期のうち基礎代謝量が最も多いのはどれか。

 

  1. 青年期
  2. 壮年期
  3. 向老期
  4. 老年期

 

 

 

人間のライフサイクル各期の特徴と生活:成人期

成人期の発達課題

ハヴィガーストが示す発達課題として、成人期(壮年期・中年期)では職業生活の開始と地位の確保、経済的な自立、配偶者の選択などの課題が挙げられる。

  

▶112回午前8

ハヴィガースト, R. J.が提唱する成人期の発達課題はどれか。

 

  1. 経済的に自立する。
  2. 身体的衰退を自覚する。
  3. 正、不正の区別がつく。
  4. 読み、書き、計算ができる。

 

 

 

人間のライフサイクル各期の特徴と生活:更年期

平均閉経年齢

日本人女性の平均閉経年齢は約50歳とされる。

  

▶111回午前9・105回午前7類問

日本の女性における平均閉経年齢に最も近いのはどれか。

 

  1. 30歳
  2. 40歳
  3. 50歳
  4. 60歳

 

 

更年期ころの女性

閉経前後に当たる更年期の女性は、卵巣機能の低下により卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減少する一方で、性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン黄体形成ホルモン)は分泌を増やすため、ホルモンバランスが乱れ、ほてりや発汗、抑うつなどがみられる。

  

▶103回午前7

閉経前と比べ閉経後に低下するホルモンはどれか。

 

  1. 卵胞ホルモン
  2. 黄体形成ホルモン〈LH〉
  3. 卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
  4. 副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉

 

 


 
▶107回午後7

更年期の女性で増加するのはどれか。

 

  1. 卵胞刺激ホルモン〈FSH〉
  2. テストステロン
  3. プロラクチン
  4. エストロゲン

 

 

 

人間のライフサイクル各期の特徴と生活:老年期

老年期の発達課題

ハヴィガーストが示す発達課題では、老年期は体力と健康の衰退・退職と収入の減少・配偶者の死などに適応する時期である。

  

▶110回午前8

ハヴィガースト, R. J.が提唱する老年期の発達課題はどれか。

 

  1. 子どもを育てる。
  2. 退職と収入の減少に適応する。
  3. 社会的責任をともなう行動を望んでなしとげる。
  4. 男性あるいは女性としての社会的役割を獲得する。

 

 

老年期の身体的変化

加齢により、以下のような多くの身体的変化がみられる。

 

  • 大動脈の硬化による血管抵抗の増大(収縮期血圧の上昇、拡張期血圧の低下)
  • 高音域が聞こえづらくなる(加齢性難聴)
  • 嗅覚機能の低下(反応下限値(閾値)の上昇)
  • 外来抗原に対する抗体の産生能の低下
  • インスリン分泌量の低下による空腹時血糖の上昇
  • 最大換気量の大幅な低下
  • 総水分量が成人期(約60%)から減少(約50~55%)
  • 自律性体温調節反応の低下により熱中症を引き起こしやすくなる
  • 代謝・排出機能の低下等により薬物の副作用〈有害事象〉が生じやすい

  

▶109回午後8

老年期にみられる身体的な変化はどれか。

 

  1. 血管抵抗の増大
  2. 消化管の運動の亢進
  3. 水晶体の弾性の増大
  4. メラトニン分泌量の増加

 

 


 
▶107回午前8

老年期の身体的な特徴はどれか。

 

  1. 総水分量が増加する。
  2. 胸腺の重量が増加する。
  3. 嗅覚の閾値が低下する。
  4. 高音域における聴力が低下する。

 

 


 
▶105回午後7

加齢に伴い老年期に上昇するのはどれか。

 

  1. 腎血流量
  2. 最大換気量
  3. 空腹時血糖
  4. 神経伝導速度

 

 


 
▶106回午前8

老年期の身体的な特徴で正しいのはどれか。

 

  1. 尿量の増加
  2. 味覚の感度の向上
  3. 体温調節能の低下
  4. 外来抗原に対する抗体産生の亢進

 

 

加齢に伴う知能の変化

  • 加齢とともに、新しい環境に適応するために、新しい情報を獲得し、処理・操作していく知能である流動性知能(記銘力等)は低下を続ける。
  • 一方、長年の経験や教育、学習から獲得する知能である結晶性知能(洞察力、判断力、統合力等)は、20歳以降も上昇し、高齢になっても維持・安定している。

  

▶104回午前7

加齢によって衰えやすい機能はどれか。

 

  1. 記銘力
  2. 洞察力
  3. 判断力
  4. 統合力

 

 

成人(高齢者)の水分量

成人の体重に占める水分量は約60%高齢者は50~55%)であり、このうち細胞内液が約40%を占め、残る細胞外液のうち、間質液(リンパ液含む)は約15%、血漿は約5%とされる。

  

▶102回午後10

健常な成人の体重における水分の割合に最も近いのはどれか。

 

  1. 20%
  2. 40%
  3. 60%
  4. 80%

 

 


 
▶105回午前13

高齢者の体重に占める水分量の割合に最も近いのはどれか。

 

  1. 45%
  2. 55%
  3. 65%
  4. 75%

 

 


 
▶108回午後9

成人の体重に占める体液の割合で最も高いのはどれか。

 

  1. 血漿
  2. 間質液
  3. 細胞内液
  4. リンパ液

 

 

 

看護の対象としての患者と家族

家族成員

家族は、配偶関係や血縁関係、親族関係などを基礎にした2人以上の小規模な共同体を表す。

  

▶112回午後9

家族成員の最少人数はどれか。

 

  1. 4人
  2. 3人
  3. 2人
  4. 1人

 

 

 

▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 保健師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 医師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 薬剤師国家試験に出る国民衛生の動向