第113回看護師国家試験 午前必修問題 | 一般財団法人厚生労働統計協会｜国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

②　2.25人

令和4年（2022年）の平均世帯人員は2.25人で、単独世帯の増加、三世代世帯の減少などにより、減少傾向が続いている。

＊第2編1章　2.世帯の動向　p44~48

②　病院

令和4年（2022年）の死亡場所は、病院が64.5％と最も多く、次いで自宅が17.4％となっている。なお、過去の意識調査では、人生の最後をむかえるときに生活したい場所として自宅が最も高く、在宅医療の充実が図られている。

＊第4編1章　3.1〕在宅医療　p170

③　黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌は手指等の創から侵入し、化膿を引き起こす代表的な化膿菌であり、食品を扱う人の創を汚染源として、黄色ブドウ球菌が産出するエンテロトキシンにより食中毒が発生する。

④　配食サービスは生活支援サービスの1つである。

地域支援事業は、要支援・要介護になる前の介護予防を推進するために実施されるもので、そのうち介護予防・生活支援サービスの1つとして、外出や調理が困難な者に対する配食サービスがある。

×①　保険給付である。

介護保険制度における保険給付は、要介護者に対する介護給付（居宅サービス、施設サービス、地域密着型サービス等）や要支援者に対する予防給付であり、地域支援事業は含まれない。

×②　都道府県の事業である。

介護保険制度の実施主体は市町村である。

×③　介護保険施設で実施される。

介護保険施設（介護老人保健施設、介護老人福祉施設、介護医療院）を利用する施設サービスは、要介護者のみが利用できる介護給付である。

＊第5編1章　6.地域支援事業　p225~226

③　26％

令和5年（2023年）の喫煙率は男性が25.6％、女性が6.9％となっている。男女ともに喫煙率は低下傾向にある。

＊第3編1章　2.6〕喫煙　p92~94

③　ギャングエイジ

×①　心理的離乳

心理的離乳とは、親への精神的依存から離れて独立することをいい、思春期（青年期）の特徴である。

×②　自我の芽生え

自我の芽生えは幼児前期の特徴で、第一次反抗期が現れる。

×④　自我同一性〈アイデンティティ〉の確立

自分は何者であるかという自己同一性〈アイデンティティ〉の確立は、思春期（青年期）の特徴である。

④　テストステロン

加齢に伴い、男性では精巣機能の低下により男性ホルモン（テストステロン）が減少し、精子数の減少や勃起障害が起こりやすくなる。

③　夫婦と未婚の子ども

核家族世帯は、「夫婦と未婚の子のみの世帯」「夫婦のみの世帯」「ひとり親と未婚の子のみの世帯」を合わせたものをいい、令和4年（2022年）の核家族世帯の割合は57.1％となっている。

＊第2編1章　2.世帯の動向　p44~48

③　19

なお、20人以上の患者を入院させるための施設を有するものは、医療法に規定する「病院」である。

＊第4編1章　5.医療施設　p199~204

③　上腕三頭筋

上腕の前面（力こぶの部分）にある上腕二頭筋が肘関節を屈曲させ、その裏側にある上腕三頭筋が肘関節を伸展させる。

①　延髄

人間の脳は、最も大きい大脳と、大脳と脊髄をつなぐ脳幹、姿勢や運動の制御など運動調節機能をつかさどる小脳に分かれる。脳幹は、上部から中脳、橋、延髄などの部位を含む。

②　白血球

白血球は体内に侵入した細菌、ウイルスなどを排除する免疫機能を持つ。白血球の多くを占める好中球は、細菌感染や真菌感染から体を守る主要な生体防御機構である。

③　自発呼吸は停止している。

脳死は脳幹を含む全脳の機能が不可逆的に停止した状態をいい、「深い昏睡」「瞳孔の散大と固定」「脳幹反射の消失」「平坦な脳波」「自発呼吸の停止」の5項目を行い、6時間以上経過した後の同じ一連の検査（2回目）により判定され、脳死下の臓器移植が可能となる（6歳未満の小児は脳死判定を24時間空けて行う）。

＊第3編4章　6.臓器移植・組織移植　p161~162

①　A型肝炎

A型肝炎は汚染された食品や水などを介した経口感染が主である。

×②　B型肝炎

B型肝炎ウイルスの感染経路としては血液感染、母子感染（垂直感染）、性行為感染があり、血液感染として医療現場での針刺し事故の可能性も残される。

×③　C型肝炎

C型肝炎ウイルスの主な感染経路は血液感染である。

×④　D型肝炎

D型肝炎ウイルスの感染経路はB型肝炎と同様である。

＊第3編3章　3.3〕ウイルス性肝炎　p132~134

③　耐性菌の出現が問題である。

抗菌薬に耐性を持つ細菌を薬剤耐性菌といい、多剤耐性緑膿菌やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌など、院内において抵抗力の弱まった易感染者に対して病原性を発揮する日和見感染症を起こすおそれがある。

×①　ウイルスに有効である。

抗菌薬は細菌に有効である。

×②　経口投与では効果がない。

細菌感染の程度が重症である場合や経口での摂取が難しい場合は静脈内注射での投与が行われるが、経口（内服）による抗菌薬も効果がある。

×④　正常の細菌叢には影響を与えない。

例えば腸内には常在細菌の塊（腸内細菌叢（フローラ））が存在しているが、抗菌薬はそれにも影響を与える。

③　消化性潰瘍

インドメタシンは非ステロイド抗炎症薬で、解熱、鎮痛、抗炎症作用を発揮する。消化器への作用により胃粘膜防御能が低下し、消化性潰瘍が悪化するおそれがあるため、消化性潰瘍の者には禁忌である。

②　いびきのような音〈類鼾音〉

異常呼吸音（副雑音）は、断続性副雑音（細かい捻髪音と粗い水泡音）、連続性副雑音（低調性のいびき音と高調性の笛音）、胸膜摩擦音に分類される。

①　脚気

膝蓋腱反射は、大腿四頭筋の腱を膝蓋の下で叩くと下肢が上がる伸展反射で、ビタミンB₁（チアミン）欠乏による脚気の進行に伴い、その反射が低下する。

④　6.4m²以上

医療法施行規則に基づき、病院の病床種別ごとに構造設備基準が定められており、一般病床の患者1人に必要な病床面積として6.4m²/床以上と定められている（既設は1人部屋で6.3m²、その他で4.3m²）。

＊第4編1章　5.医療施設　p199~204

②　気管内吸引

無菌操作は、外科処置による感染リスクを抑えるため、滅菌された防護具、滅菌器具を用いて、無菌状態を保持しながら取り扱うことをいう。原則無菌状態である下気道に挿管する気管内吸引では、細菌感染による肺炎等の予防のため無菌操作を行う。

③　挿入後1、2分肛門を押さえる。

坐薬は肛門に挿入して使用する薬剤で、徐々に溶け出して有効成分が直腸から直接吸収されるため、排出されないように挿入後しばらく肛門を押さえる必要がある。

×①　息を止めるよう説明する。

息を止めると腹圧が高まり、坐薬が排出されるおそれがあるため、腹式呼吸にならない口呼吸を促すことが適している。

×②　右側臥位になるよう説明する。

浣腸と同様、左側臥位が適している。

×④　肛門から2cmの位置に挿入する。

挿入が浅いと排出されるおそれがあるため、指の第1関節が肛門内に入る程度（3～5cm）挿入する。

④　洞調律の回復

直流除細動器（DC）は、電気ショックにより不整脈を治療する装置で、医療機関内で用いられる。洞調律とは、心筋を動かす電気信号を生み出す洞結節のリズムであり、直流除細動器により洞調律の回復が図られる。