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看護師国家試験必修問題 2.健康に影響する要因 | 一般財団法人厚生労働統計協会|国民衛生の動向、厚生労働統計情報を提供

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看護師国家試験必修問題 2.健康に影響する要因

113回(2024年)から102回(2013年)までの12年分の看護師国家試験の中から、看護師国家試験出題基準の大項目2.「健康に影響する要因」に該当する必修問題をすべて掲載・解説しています。

公衆衛生テキスト「国民衛生の動向」と合わせてご活用ください。 

 

▼看護師国家試験必修問題まとめ

 

Eisei22 23 hyo    厚生の指標増刊

国民衛生の動向 2024/2025

 

発売日:2024.8.27

定価:2,970円(税込)

412頁・B5判

雑誌コード:03854-08

 

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▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

 

 【必修】大項目2「健康に影響する要因」

 中項目(出題範囲)  小項目(キーワード)
A.生活行動・習慣

食事と栄養
排泄
活動と運動、レクリエーション
休息と睡眠
清潔と衣生活
ライフスタイル
ストレス
喫煙、嗜好品

B.生活環境

水質、大気、土壌
食品衛生
住環境

C.社会環境

職業と健康障害
労働環境
ワーク・ライフ・バランス

 

 

A.生活行動・習慣

サーカディアンリズム(概日リズム)

  • 生物は地球の自転による昼夜変化に同調して、約24時間周期のサーカディアンリズム(概日リズム)に則り、体内環境を変化させる。
  • サーカディアンリズムは光の明暗による刺激により調整され、特に朝の決まった時間に起床して太陽の刺激を浴びることなどにより整えることができる。

 

▶102回午前13

サーカディアンリズムの周期はどれか。

 

  1. 約8時間
  2. 約12時間
  3. 約24時間
  4. 約48時間

 

 

食塩摂取量

健康日本21(第三次)では、20歳以上の男女の食塩摂取量を1日当たり7gに減少させることを目標の一つとして掲げている。

第3編1章 2.2〕栄養・食生活 p88~90

 

▶112回午後2改題・107回午後2類問

健康日本21(第三次)における1日の塩分摂取量の目標値で正しいのはどれか。

 

  1. 5.0g
  2. 7.0g
  3. 9.0g
  4. 11.0g

 

 

運動習慣の効果

適切な身体活動・運動は、生活習慣病の予防やメンタルヘルス、生活の質の改善に有効である。

第3編1章 2.3〕身体活動・運動 p90~91

 

▶109回午前2

運動習慣が身体機能にもたらす効果はどれか。

 

  1. 肺活量の減少
  2. 耐糖能の低下
  3. 免疫力の向上
  4. 中性脂肪の増加

 

 


 
▶105回午前2

運動習慣が身体機能に与える影響で正しいのはどれか。

 

  1. 筋肉量の減少
  2. 体脂肪率の増加
  3. 最大換気量の減少
  4. 基礎代謝量の増加

 

 

運動習慣のある者の割合

令和5年(2023年)の運動習慣のある割合は男女ともに70歳以上が最も多い(男性46.5%・女性36.5%)。

第3編1章 2.3〕身体活動・運動 p90~91

 

▶110回午後2改題

令和5年(2023年)の国民健康・栄養調査において、男性で運動習慣のある割合が最も多いのはどれか。

 

  1. 20~29歳
  2. 40~49歳
  3. 60~69歳
  4. 70歳以上

 

 


 
▶107回午前25改題・103回午後25類問

令和5年(2023年)の国民健康・栄養調査において、運動習慣のある女性の割合が最も高い年齢階級はどれか。

 

  1. 30~39歳
  2. 40~49歳
  3. 50~59歳
  4. 60~69歳
  5. 70歳以上

 

 

肥満

令和5年(2023年)の男性の肥満者(BMI≧25.0)の割合は、60歳代35.0%)が最も多く、次いで50歳代(34.8%)、40歳代(34.3%)となっている。

第3編1章 1.2〕(4)肥満とやせ p82

 

▶108回午前10改題

令和5年(2023年)の国民健康・栄養調査の結果で、該当年代の男性における肥満者(BMI≧25.0)の割合が最も高い年代はどれか。

 

  1. 20~29歳
  2. 40~49歳
  3. 60~69歳
  4. 70歳以上

 

 


 
▶106回午後2改題

令和5年(2023年)の国民健康・栄養調査による40歳代男性の肥満者の割合に最も近いのはどれか。

 

  1. 15%
  2. 35%
  3. 55%
  4. 75%

 

 

肥満度の評価指数

肥満度を評価する指数として、主に乳幼児に用いるカウプ指数「体重(g)÷身長(cm)2×10」、学童期に用いるローレル指数「体重(g)÷身長(cm)3×104」、成人に用いるBMI「体重(kg)÷身長(m)2」がある。

第3編1章 1.2〕(4)肥満とやせ p82

 

▶106回午後21

Kaup〈カウプ〉指数の計算式はどれか。

 

  1. 体重(g)÷身長(cm)2×10
  2. 体重(g)÷身長(cm)3×104
  3. 体重(kg)÷身長(m)2
  4. (実測体重(kg)-標準体重(kg))÷標準体重(kg)×100

 

 

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準として必須項目である腹囲〈ウエスト周囲径〉は、男性で85cm以上、女性で90cm以上とされている。

第3編1章 1.3〕(1)特定健康診査・特定保健指導 p83

 

▶112回午前15

メタボリックシンドロームの診断基準において男性の腹囲〈ウエスト周囲径〉で正しいのはどれか。

 

  1. 80cm以上
  2. 85cm以上
  3. 90cm以上
  4. 95cm以上

 

 

喫煙率

令和5年(2023年)の喫煙率は男性が25.6%、女性が6.9%となっている。男女ともに喫煙率は低下傾向にある。

第3編1章 2.6〕喫煙 p92~94

 

▶109回午後2改題・105回午後2類問・113回午前6類問

令和5年(2023年)の国民健康・栄養調査で20歳以上の男性における喫煙習慣者の割合に最も近いのはどれか。

 

  1. 6%
  2. 16%
  3. 26%
  4. 46%

 

 

ブリンクマン指数

喫煙指数(ブリンクマン指数)は喫煙による疾患のリスクを数字で表すもので、1日の喫煙本数×喫煙年数で求められる。

第3編1章 2.6〕喫煙 p92~94

 

▶112回午前3

喫煙指数(Brinkman〈ブリンクマン〉指数)を算出するために、喫煙年数のほかに必要なのはどれか。

 

  1. 喫煙開始年齢
  2. 受動喫煙年数
  3. 家庭内の喫煙者数
  4. 1日の平均喫煙本数

 

 

アルコールによる健康障害

アルコールは様々な健康障害との関連が指摘されており、特に発症頻度の高い臓器障害としてアルコール性肝疾患があり、過剰飲酒の継続等によりアルコール性肝硬変や肝細胞がんへ進行する。

 

▶102回午前2

飲酒に起因する健康障害はどれか。

 

  1. 肝硬変
  2. 膠原病
  3. Ménie`re〈メニエール〉病
  4. Parkinson〈パーキンソン〉病

 

 

 

B.生活環境

微小粒子状物質(PM2.5

微小粒子状物質(PM2.5)は、浮遊粒子状物質(SPM)の中でも特に粒径が小さい有害大気汚染物質で、呼吸器や循環器への影響が懸念され、環境基本法に基づく大気汚染に係る環境基準が設定されている。

第9編2章 1.大気汚染対策の動向 p320~324

 

▶110回午前3

大気汚染物質はどれか。

 

  1. フロン
  2. カドミウム
  3. メチル水銀
  4. 微小粒子状物質(PM2.5

 

 

光化学オキシダント

光化学オキシダントは、窒素酸化物(NOx)と揮発性有機化合物(VOC)とが太陽光の作用により反応(光化学反応)して二次的に生成されるオゾンなどの強い酸化力を持った物質で、光化学スモッグの原因となり、粘膜への刺激や呼吸器への悪影響など人間の健康に悪影響を及ぼす。

第9編2章 1.大気汚染対策の動向 p320~324

 

▶106回午後3

光化学オキシダントの原因物質はどれか。

 

  1. ヒ素
  2. フロン
  3. 窒素酸化物
  4. ホルムアルデヒド

 

 

サルモネラ属菌

サルモネラ属菌は、鶏や豚、牛などの動物の腸管や、河川、湖、下水道などに広く生息し、食品等を通してヒトに胃腸炎症状などの食中毒を引き起こす。

第7編2章 10.食中毒対策 p285~288

 

▶104回午後3

食中毒の原因となるのはどれか。

 

  1. セラチア
  2. カンジダ
  3. サルモネラ
  4. クラミジア

 

 

黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌は手指等の創から侵入し、化膿を引き起こす代表的な化膿菌であり、食品を扱う人の創を汚染源として、黄色ブドウ球菌が産出するエンテロトキシンにより食中毒が発生する。

第7編2章 10.食中毒対策 p285~288

 

▶113回午前3

食品を扱う人の化膿した創が汚染源となる食中毒の原因菌はどれか。

 

  1. 腸炎ビブリオ
  2. ボツリヌス菌
  3. 黄色ブドウ球菌
  4. サルモネラ属菌

 

 

シックハウス(室内空気汚染)症候群

シックハウス(室内空気汚染)症候群とは、建材や調度品から発生する化学物質などによる室内空気汚染やその健康影響をいい、ホルムアルデヒドなど13物質について室内濃度指針値を設定している。

第7編3章 7.室内空気汚染対策 p295

 

▶111回午前3・107回午前3類問

シックハウス症候群に関係する物質はどれか。

 

  1. アスベスト
  2. ダイオキシン類
  3. 放射性セシウム
  4. ホルムアルデヒド

 

 

騒音についての環境基準

環境基本法に基づき、地域の類型、時間の区分ごとに騒音についての環境基準が定められており、療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域では、昼間が50db以下、夜間が40db以下と設定されている。

第9編2章 3.騒音・振動・悪臭対策の動向 p327~329

 

▶106回午前20

療養施設、社会福祉施設等が集合して設置されている地域の昼間の騒音について、環境基本法に基づく環境基準で定められているのはどれか。

 

  1. 20dB以下
  2. 50dB以下
  3. 80dB以下
  4. 110dB以下

 

 

温室効果ガス

二酸化炭素やメタン、フロンなどの温室効果ガスの排出により、大気中の温室効果ガスの濃度が上昇して温室効果が強まり、地球温暖化が進行している。

第9編1章 4.1〕地球温暖化対策 p317~318

 

▶105回午後3

地球温暖化をもたらす温室効果ガスはどれか。

 

  1. 酸素
  2. 水素
  3. 窒素
  4. 二酸化炭素

 

 

酸性雨

酸性雨は、二酸化硫黄〈SO2などを起源とする酸性物質が雨・雪・霧などに溶け込み、通常より強い酸性を示す現象である。

第9編1章 4.3〕酸性雨対策 p319

 

▶107回午後3

大気汚染物質の二酸化硫黄〈SO2〉について正しいのはどれか。

 

  1. 発がん性がある。
  2. じん肺を引き起こす。
  3. 酸性雨の原因物質である。
  4. 不完全燃焼によって発生する。

 

 

 

C.社会環境

じん肺

  • じん肺は、主に粉じん(石綿〈アスベスト〉含む)の発生する環境で仕事をしている労働者が、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病をいう。
  • 石炭の採掘、岩石坑道の掘進作業などにより、炭坑従事者はじん肺を発症しやすい。

第8編 5.1〕粉じん障害防止対策 p302

 

▶109回午後3

じん肺に関係する物質はどれか。

 

  1. フロン
  2. アスベスト
  3. ダイオキシン類
  4. ホルムアルデヒド

 

 


 
▶102回午後2

炭坑従事者に起こりやすい職業性疾患はどれか。

 

  1. 潜函病
  2. じん肺
  3. 中皮腫
  4. 白ろう病

 

 

振動による職業性疾病

チェーンソーの使用など身体局所への振動に伴う職業性疾病として、振動障害、レイノー(蒼白発作)現象(白ろう病)など手指や前腕の末梢循環障害、末梢神経障害、運動器障害が生じる。

第8編 5.職業性疾病の予防対策 p302~303

 

▶104回午前25

振動が原因となる職業性疾病はどれか。

 

  1. 中皮腫
  2. 熱中症
  3. 高山病
  4. 白ろう病

 

 

情報機器作業〈VDT作業〉による職業性疾病

情報機器作業〈VDT作業〉を行う労働者の職業性疾病として、視力障害、筋骨格系の症状、ストレス等による症状が挙げられる。

第8編 5.職業性疾病の予防対策 p302~303

 

▶111回午後3

職業性疾病のうち情報機器〈VDT〉作業による健康障害はどれか。

 

  1. じん肺
  2. 視力障害
  3. 振動障害
  4. 皮膚障害

 

 

業務上疾病発生割合

  • 令和4年(2022年)の業務上疾病発生割合は、負傷に起因する疾病が74.5%で最も多く、そのうち災害性腰痛が62.7%を占める。
  • なお、新型コロナウイルスり患によるものを除く。除かない場合、病原体による疾病が94.4%を占める。

第8編 8.労働災害補償と業務上疾病 p306~308

 

▶105回午前3改題

日本の令和4年(2022年)における業務上疾病で、新型コロナウイルスり患によるものを除いた場合、発生件数が最も多いのはどれか。

 

  1. 振動障害
  2. 騒音による耳の疾患
  3. 負傷に起因する疾病
  4. じん肺症及びじん肺合併症

 

 

労働安全衛生法

労働安全衛生法では、「作業環境管理」「作業管理」「健康管理」の労働衛生の3管理を整備しており、健康管理については健康診断とその結果に基づく事後措置、健康指導を規定している。

第8編 3.労働衛生管理の基本 p300~301

 

▶108回午後3・113回午後3類問

労働安全衛生法に規定されているのはどれか。

 

  1. 失業手当の給付
  2. 労働者に対する健康診断の実施
  3. 労働者に対する労働条件の明示
  4. 雇用の分野における男女の均等な機会と待遇の確保

 

 

労働基準法

労働基準法では、労働時間について、休憩時間を除き1日に8時間、1週間に40時間を超えないように定めている。

第8編 9.1〕過重労働による健康障害防止対策 p308

 

▶103回午前3・112回午前4類問

労働基準法で原則として定められている休憩時間を除く1週間の労働時間はどれか。

 

  1. 30時間を超えない。
  2. 40時間を超えない。
  3. 50時間を超えない。
  4. 60時間を超えない。

 

 


 

 

▼看護師国家試験必修問題まとめ

 

▶ 看護師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 保健師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 助産師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 医師国家試験に出る国民衛生の動向

 

▶ 薬剤師国家試験に出る国民衛生の動向